・ウォルフはフェルスタッペンの離脱回避を望み、現状への理解を示した
・フェルスタッペンはマシン不振と新規則への不満からフラストレーションを募らせている
・将来はF1の方向性次第とし、改善がなければ苦戦が続く可能性を示唆した
メルセデスF1代表のトト・ウォルフは、マックス・フェルスタッペンがF1を去ることを望んでいないと認めた。フェルスタッペンのモチベーション低下の兆候が強まっているためだ。
日本GPの予選後、4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンは、ひどく落胆した様子を見せていた。レッドブルの不振と、2026年レギュレーションへの不満が重なり、フラストレーションは高まる一方だ。
「もう苛立ちすら感じません。そんな段階は過ぎました。(今の自分の気持ちを表現する)英語の適切な言葉が見つかりませんし、オランダ語でも見当がつきません。適切な言葉がないんです。個人的に整理しなければいけないことがたくさんあります」
その真意を問われると、フェルスタッペンは意味深な返答をした。「人生…ここでのキャリアですよ」
こうした発言の背景には、エネルギー依存の強い新レギュレーションへの不満と、競争力を欠くマシンという2つの大きな問題がある。
ウォルフ代表はドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』のインタビューで、フェルスタッペンの気持ちは理解できると語った。
「フェルスタッペンは確かに感情豊かな人物です。彼にとって最も重要なのはドライビングの楽しさなのです。今はドライビングを楽しめていないことは容易に想像できます。
フェルスタッペンがF1から完全にいなくなってしまうのは避けたいことです。ですが私たちは今契約を保有している2人のドライバーに満足していますし、変更する予定もありません」
フェルスタッペンはまた、自身の将来はF1の今後の展開次第かもしれないと示唆した。
「来年に向けてどのような決定が下されるかに、多くがかかっています。マシンに乗っている時は全力を尽くしたいと思っています。
でも今のF1ではそれができませんし、楽しめないのです。長い間家を留守にしている以上、少なくとも自分のやっていることに喜びを見いだせることを望むものです」とフェルスタッペンは語った。
GTレースで楽しさを模索しているフェルスタッペンだが、長期的にはそれだけでは十分ではないかもしれないと明かした。
「もちろん、他のカテゴリーでもレースの喜びを味わおうとします」と彼は述べ、マイアミGP前にノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)に戻る可能性を強く示唆した。
「でも、しばらくすると、それだけでは物足りなくなるでしょう」
フェルスタッペンはまた、日本GPでの記者会見でのひと悶着についても言及し、一人の記者を会見場から退出させた自身の行動を擁護した。
「こちらに敬意を払わないのであれば、なぜ僕が敬意を示す必要があるのでしょうか。F1に長くいるので、誰が善意を持っていて、誰が悪意を持っているのか見分けがつきます。
そんな風に僕を笑うなら、その人物は明らかに善意なんて持っていないでしょう」とフェルスタッペンは語った。
レッドブルが苦戦し、レギュレーションを巡る意見の対立が続く中、フェルスタッペンは改善がなければ今シーズンは長く苦しいものになるだろうと警鐘を鳴らした。
「マイアミまでの1か月の春休みで状況が変わることを願います。このままの状態が続くのであれば、今シーズンは非常に長く苦しいものになるでしょう」
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