・F1キャリア終盤での心境について率直に語ったリカルド
・チームから契約を打ち切られるたびに精神的に疲弊していたとリカルドは述べる
・年齢を重ねるごとに以前は発揮できていたパフォーマンスを発揮できなくなってきていたとリカルドは素直に認める
元F1ドライバーのダニエル・リカルドは、苦難が続いたここ2年を振り返り、F1からの離脱が結果的に自身にとって前向きな区切りとなったことを明かした。
フォードCEOのジム・ファーリーとの対談で、オーストラリア出身のリカルドは、マクラーレンでの最終シーズンや、その後の短期間の復帰、そしてF1キャリアの終焉に至るまでの心境を率直に語っている。
「2022年は本当に苦しかったです。マクラーレンでの2年目でしたが、結果を出せず、チームから離れることになりました。2023年はシートがない状態で始まり、『これで終わりなのか?もう引退すべきなのか?』と自問しました。でも、まだ心の奥底に燃え盛る情熱が残っているのは分かっていました」
現在36歳のリカルドは、同年シーズン途中にレッドブル傘下のアルファタウリ(現レーシング・ブルズ)からF1復帰を果たす。しかし、その挑戦もすぐに行き詰まった。
「復帰して間もない頃、2戦目か3戦目で手を骨折してしまいました。ほんの些細なアクシデントでしたが、何レースかを欠場し、結果的に約10週間走れませんでした。あの時は『これも何かのサインなのか?今のうちに身を引くべきなのか?』と考えました。それでも、『いや、まだやり残したことがある』と感じていたんです」
だが、その後も状況は好転せず、最終的には再びF1のシートを失うことになる。
「見ての通り、なんとか踏ん張ってF1でもう1年走ることはできましたが、最終的にはチームから契約を打ち切られました。それが当時の現実でした」
度重なる挫折は、心身ともに大きな負担となっていたという。
「この2年間で2度もチームから契約を打ち切られ、精神的にも消耗していました。自分のすべてを注ぎ込んできた分、心底疲れ果てていました。ですが、振り返ってみると、最終的な決断を自分ではなく周囲が下してくれたことに感謝しています」
また、8度のグランプリ優勝を誇るリカルドは、自身のパフォーマンスについても冷静に分析している。
「正直、ピークは過ぎたと分かっていました。以前の自分ならできるはずのレベルで戦うことが難しくなっていましたので…。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソのように40代でもF1のトップで戦い続けるドライバーもいますが、自分は何かが少し欠けてしまったんです。それを認めることは恥ずかしいことではありません。受け入れています。」
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