・スプリント中のアントネッリ批判発言撤回と謝罪
・アントネッリ評価上昇とウォルフ、ブラウンの高評価
・大雨予報で決勝は前倒し 新規則下の雨天走行に懸念の声
フェラーリのシャルル・ルクレールが、マイアミGPのスプリントレース中にチャンピオンシップ首位に立つメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリを厳しく批判した件について、発言を撤回し謝罪した。
スプリントレース中、ルクレールはチーム無線で「アントネッリはホイール・トゥ・ホイールが本当に下手だ」と不満を述べ、「ブレーキング中に動くなんて信じられない」と批判していた。
しかしレース後、ルクレールは自身の発言が行き過ぎだったと認めた。
「まず最初に、自分の発言について謝罪しなければなりません。バトルの最中だったとはいえ、アントネッリに対して少し言い過ぎたと思います。時には本意ではないことを口にしてしまうものです。ただ、アントネッリとの争いは、しばしば少し激しすぎるのも事実です」とスウェーデンの動画配信サービス『Viaplay』に語っている。
FIA(国際自動車連盟)の記者会見でも詳細を説明した。
「これまでもアントネッリとは何度か競ってきましたし、今後は少し落ち着いてくれることを願っています。特にアントネッリはグリッド上でフェラーリと戦う唯一のイタリア人ドライバーですから。正直、相手が別のドライバーであればよかったとも思いますし、人としてアントネッリのことはとても好きです」
さらに今回の一件について、冗談交じりにこう語った。
「もし問題を抱えたくないドライバーが一人いるとすれば、それはアントネッリです。イタリア人ドライバーがフェラーリ相手にレースをする構図は、あまり良くありませんからね」
一方で、アントネッリの評価は依然として高まりを見せている。
メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは若きイタリア人を高く評価し、さらにマクラーレンF1のCEOであるザク・ブラウンも、アントネッリをチームメイトであるジョージ・ラッセル以上のタイトル候補と見ていると報じられている。
ウォルフ代表は次のように語った。
「ラッセルは一部のサーキットで苦戦していると話していました。ここのアスファルトは非常に滑らかです。まるでテニスのようなもので、クレーが得意な選手もいれば、ハードコートが得意な選手もいます」
マクラーレンがスプリントで1-2フィニッシュを飾り、レッドブルのアップグレードによりフェルスタッペンも優勝争いに復帰。各チームのパフォーマンス差は一気に縮まり、勢力図は拮抗してきた。
決勝に向けては大雨予報を受け、FIAはスタート時刻の前倒しを決定。
声明では 「レースへの影響を最小限に抑え、可能な限り最良のコンディションでレースを終了するため、この決定が下されました」と説明していた。
ドライバーたちは特に新レギュレーション下でのレインコンディションの走行に警戒感を示していた。
ルイス・ハミルトンはテストでのウェット走行についてこう振り返った。
「正直かなり厳しいものでした。楽しい一日ではありませんでした。走り出すだけで350kWもの電気が必要でしたし、正直あまり楽しめませんでした。近頃は雨のレースはあまり楽しくないですね。以前のようにグリップのあるタイヤがあった頃のほうが、少しは良かったです」
また、フェルナンド・アロンソはフェラーリのウェットコンディションでの優位性にも言及していた。
「ピレリのレインタイヤでプライベートテストをしているのはフェラーリだけです。僕たちにはテストの機会がありません。だから明日(決勝レースが)雨になれば、フェラーリが先週行ったのと同じテストを(決勝で)することになります」
一方で、アルピーヌF1のマネージングディレクターであるスティーブ・ニールセンは、決勝が月曜日に延期される噂について否定的な見解を示していた。
「そうした憶測を聞くと、いつも苦笑してしまいます。月曜日にはマーシャル※すら確保できません。彼らにも本業がありますからね」
※マーシャル:コースの安全を守る現場のボランティアスタッフ
そして実際の決勝レースは、こうした懸念を避けるため3時間前倒しで実施され、各チームの新レギュレーション対応力が試される一戦となった。
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