2026年F1レギュレーション問題は未解決か FIAが再協議、ドメニカリCEOは「危機ではない」

2026年05月13日(水)10:27 am

記事要約


・FIA、各チーム、FOMは2026年レギュレーション改善案を再協議

・2026年PU規定のエネルギー問題、完全解決には至らず

・F1のステファノ・ドメニカリCEOは「現状は危機ではない」と強調



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■2026年レギュレーション改善案を再検証

物議を醸しているF1の2026年レギュレーションが、先週金曜日に再び議題に上がった。FIA(国際自動車連盟)、各チーム、そしてFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)が、マイアミGPで導入されたレギュレーション改訂が実際にレース改善につながったかどうかを検証したのだ。

今回の会合は、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止によって生じた5週間のインターバル中に導入された改訂版レギュレーションを、初めて実戦投入したマイアミGPを受けて行われた。

批評家たちは、根本的な“エネルギー問題”は依然として解決されていないと警鐘を鳴らした。特に、カナダのモントリオールのようなパワー依存度の高いサーキットでは、さらに深刻化する可能性があるという。

ドイツ誌『Auto Motor und Sport』は、「充電オプションだけでは明らかに不十分」と報じている。
「そのため、複数あるフルスロットル区間でドライバーたちが予定より早くエネルギー使用限界に達し、出力低下を強いられるとみられています」

■燃料搭載量増加や回生能力向上、大型バッテリー導入などの案が浮上

議論された案の一つは、燃料搭載量を増やし、内燃エンジンが現在の総出力の50%以上を担えるようにするというものだった。
だが、それには大規模な技術的影響を伴う可能性がある。

アルピーヌF1のマネージングディレクター、スティーブ・ニールセンは次のように述べた。

「もし燃料搭載量増加を2027年から実施するつもりなら、私たちは、今すぐ知る必要があります。私たちは現在、来年度のマシンの基本構造について最終的な決定を下している段階にいるのです」

また、マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、電気システム自体の変更を提案している。

「1周の中にはエネルギーを使用できる場面が数多くありますが、それを回生できる場所は限られています。例えば、回生能力を350kWから400kW、あるいは450kWまで引き上げることも検討できるでしょう。また、より大型のバッテリーもアイデアの一つになるはずです」

しかしステラ代表は、2027年でもすでに大規模再設計には遅すぎる可能性があると警鐘を鳴らした。

「パワーユニット(PU)メーカーの開発期間は非常に長いのです。2027年開幕まで、我々にはそれほど時間が残されていません。だからこそ、私はチームスタッフ全員に対し、夏休み前までに可能な対策についての話し合いを終えるよう求めています。そうすれば、2028年に向けたマシン開発に間に合う形で準備できますからね」

■フェラーリはV8復活議論にも冷静姿勢を維持

一方で、2030年、もしくは2031年のV8エンジン復活案をめぐる議論も続いているが、フェラーリCEOベネデット・ヴィーニャは、特に慌てた様子を見せていない。
フェラーリの四半期株主説明会で、ヴィーニャCEOは次のように語った。

「私たちは、内燃エンジン、ハイブリッド、そして電動という3種類のPU戦略を継続していく考えです。こうしたFIAとの議論については以前から把握していました。実際、かなり前から続いている話です」

「FIAのレギュレーションと同様に、5年ごとにいくつかの要素を見直す必要性は確かにあると思います。しかし、それによる影響はありません。市販車にも、私たちの戦略にも影響は及ばないでしょう」

それでもF1のステファノ・ドメニカリCEOは、現状を危機とは捉えていない。

「私たちには柔軟性があります。最初は誰もが何かしら意見を言うものですが、最終的には誰かが結論を下さなければなりません。もちろん、継続的な進化はあります。しかし、それは常にF1の一部です。

レギュレーション作成に携わるすべての関係者と共に、変化していく傾向や発展を取り入れようと努めています。ただ現時点では、レースが本当にエキサイティングなものになっているという事実に着目しているのです。」

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