・フェルスタッペン、ニュル24時間で優勝目前もトラブルで敗退
・“フェルスタッペン効果”で大会が史上初完売
・メルセデス、アントネッリのニュル挑戦は当面認めず
ドライブシャフトのトラブルによってニュルブルクリンク24時間レースでの勝利こそ逃したものの、レッドブルF1のマックス・フェルスタッペンの衝撃的な走りは、すでに大会そのものに大きな影響を与えているようだ。
フェルスタッペンとメルセデスAMG GT3のクルーは、レース終盤にメカニカルトラブルに見舞われるまで、勝利へ向けて順調に突き進んでいた。
最終的にリタイアという結果に終わったものの、それでも4度のF1世界王者であるフェルスタッペンは今回のレース後、来年も再挑戦する意思を明確にした。
来季の参戦について問われたフェルスタッペンは、次のように語っている。
「もちろん、間違いなく挑戦したいと思っています。ただ、スケジュール次第というところはあります」
この週末、モータースポーツ界ではフェルスタッペンの攻撃的なGT3ドライビングスタイルが大きな話題となった。一部では、縁石に大胆に乗せる走りや激しいオーバーテイクが、マシントラブルにつながった可能性を指摘する声も上がっていた。
しかし、チームメイトのダニエル・ジュンカデラは、その見方を否定した。
「実際、最後の数時間は非常に慎重に走っていました」とジュンカデラは語った。
また、F1レジェンドであるゲルハルト・ベルガーの甥であるルーカス・アウアーも、ノルドシュライフェでは縁石を積極的に使うことは避けられないと強調した。
「ここでは、それが普通の走り方です。生き残るための走りなのです」
一方で、フェルスタッペン効果がニュルブルクリンク24時間レースそのものに大きな影響を与えたことに異論の余地はない。大会は史上初めて完売となり、週末を通じて35万2000人もの観客が来場した。
メルセデスAMGカスタマーレーシング部門責任者のステファン・ヴェンドルは、オランダ紙『De Telegraaf』に対して次のように語っている。
「マックスのおかげで、普段はF1しか見ない多くのファンも来るようになりました。彼らは、ホイール・トゥ・ホイール※のバトルを含む、まったく異なる種類のレースを目にしています。そういうレースには、あまり慣れていないのかもしれませんね」と、冗談めかして付け加えた。
※ホイール・トゥ・ホイール:複数のマシンが接触寸前の至近距離で順位を争う、モータースポーツ特有の激しいバトル
またヴェンドルは、昨年までフェラーリのGTマシンに乗っていたフェルスタッペンが、2026年に向けてメルセデスへ切り替えた後、いかに早く適応したかについても言及した。
「今後数年間に向けて、マックスがメルセデスを選んでくれたことは、私自身、チーム、そしてブランド全体にとって誇りです。多くの人が、マックスが他のクルマにもこれほど素早く適応することに驚いています。ただ、私はもう驚きを通り越しています。これほど短期間で順応するドライバーを、私はこれまで見たことがありません。現役F1ドライバーが、純粋に楽しさとレースへの情熱からこのプログラムに参加していること自体、すでに非常に特別なことなのです」
一方で、メルセデスはもう一人の将来有望なスター候補については、フェルスタッペンのようなニュルブルクリンクへの挑戦を当面認めない方針のようだ。
アンドレア・キミ・アントネッリが今年ニュルブルクリンクのライセンス取得に挑戦する可能性について問われたメルセデスF1副代表のブラッドリー・ロードは、率直にこう答えた。
「いいえ、キミが当面ニュルブルクリンクに挑戦することはありません」と、ロードはドイツのニュースメディア『motorsport-total.com』に語った。
「その件についてキミとも話しました。彼は冗談で言っていたのだと思います。おそらく4回タイトルを獲得した後なら挑戦してもいいでしょう。マックス・フェルスタッペンの方が経験がありますから。キミは今はF1に集中すべきです。」
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