フェラーリのシャルル・ルクレールは、モナコGPに影響を与えたブレーキ問題を受け、バルセロナ・カタルーニャGPからルイス・ハミルトンと同じブレーキ構成を採用する。
バルセロナのガレージ内で、ルクレールのマシンにカーボン・インダストリー(Carbone Industrie)製ブレーキディスクが装着されていることが確認された。イタリア紙『La Repubblica(ラ・レプッブリカ)』も、ルクレールがチームメイトと同じ仕様を採用することを報じている。
同紙は「シャルル・ルクレールは、モナコGPで不満を訴えたブレーキトラブルを受け、ルイス・ハミルトンと同様にカーボン・インダストリー製ディスクとブレンボ(Brembo)製キャリパーを使用する」と報じている。
この変更は、モナコGPで表彰台圏内を走行中にクラッシュを喫したルクレールが激しい不満を示し、「僕がこの責任を負うつもりはありません」と発言した一件を受けたものだ。
これに対し、ブレーキサプライヤーのブレンボは異例の反応を示し、「非常に驚いている」とコメント。結論を出す前に、技術的な詳細分析を行うよう求めている。
一方、ハミルトンはバルセロナで、今季序盤の時点ですでにフェラーリの従来のブレーキ仕様から変更していたことを明かした。
7度の世界王者であるハミルトンは、イタリアの衛星放送局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に対し、次のように語っている。
「僕は日本GPでブレーキを変更しました。かなり前から要求していたことだったんです。僕が今レースで使っている仕様は、僕とシャルルの両方がテストしたものです。ただ、最終的に彼はすぐには採用しなかったため、開発を2つの方向に分けることになりました。シャルルは自分の道を選びましたが、今になって考えを変えたとしても、僕にとっては何の問題もありません。僕の役割は、チーム全体の成績を向上させるためにフィードバックを提供することであり、シャルルもそのチームの一員です」
バルセロナ・カタルーニャGPでメディア対応に臨んだルクレールは、モナコGPでの激しい反応とは対照的に、慎重な姿勢を見せた。
「その件についてはあまり話したくありません。問題について話す時は、必ず事実を確認した上で対応しますし、コメントを急ぐことはほとんどありません。今回も事実確認をした上で発言しましたので、これ以上付け加えることはありません」
「大きな変化は期待していませんが、状況によってはマシンがより扱いやすくなることを期待しています。全体として、マシンのハンドリングには安定性が必要です」
さらにルクレールは、異なるブレーキセットアップでの走行が想定以上に難しかったことも認めた。
「少し前に、チームと異なるブレーキ構成を試すことを決めましたが、ここ2戦は想定以上に多くの課題に直面しました。今後はルイスと同じ方向に進むことになります」
ハミルトンがここ数戦でチームを牽引する走りを見せる中、フェラーリは、エース格のルクレールが今回の変更をきっかけに勢いを取り戻すことを期待している。
ハミルトンは、自身のパフォーマンス向上の背景として、2026年型フェラーリの開発方針に対する影響力の拡大を挙げた。
「自分の意見が反映されず、前任者の開発を引き継いだマシンを走らせていたシーズンから、自らの意見が反映されるマシンへと変化したと感じています。僕が強く求めた要素があり、チームがそれに耳を傾けてくれたのは本当にうれしいです」
41歳のハミルトンは、チーム代表のフレデリック・バスールについても高く評価した。
「フレド(バスールの愛称)は本当に素晴らしいです。僕に寄り添ってくれ、望んだ変更を実現する手助けをしてくれました。それがドライバーを解き放ち、最高のパフォーマンスにつながっています」
さらにハミルトンは、フェラーリがかつての革新的な強みを取り戻しつつあるとも言及した。
「昨年は、チームと一緒に『僕たちのイノベーションはどこにあるのか?』と話し合っていました。フェラーリは本来、革新者であるべきで、他のすべてのチームが追随する存在であるべきです。そして今年は実際に、僕たちのアイデアに他チームが追随する場面も見えています。今後もさらに多くの革新が控えています。本当に楽しみです。」
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