FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会は、新たなパワーユニット(PU)規則の変更を正式に承認した。今回の改定には、2027年以降に内燃機関(ICE)と電動パワーのバランスを見直す内容が含まれている。
元フェラーリドライバーのジャン・アレジは、こうした議論の中で現代F1を擁護した。批判的な声に対し、懐古主義によって判断を曇らせていると指摘した。
イタリア紙『Quotidiano Nazionale』のレオ・トゥリーニからF1の将来について問われると、アレジは次のように語った。
「私は古い人間ですし、あなたもそうです。35年前にイタリアのサッスオーロやモデナのディーラーに行っても、今あるようなクルマはありませんでした。技術は進化していますし、現代のF1ドライバーに、私が走っていた当時のような走りを期待するのは意味がありません。懐かしさを大切にする人を尊重しますが、モータースポーツだけ進化を拒むのはなぜでしょうか。私の時代に、ニキ・ラウダのフェラーリ※はありませんでしたよ」
※ニキ・ラウダのフェラーリ:1970年代にF1界を席巻した、フェラーリの伝説的マシン「312T」シリーズ。元F1ドライバーのニキ・ラウダは、フェラーリで2度のF1世界王者となった。
さらに、自身の発言に対する見方にも言及した。
「もし、私がF1のアンバサダーだからそう言っているのだと思う人がいるなら、それは私をまったく理解していません」
F1では、現行レギュレーションの微調整が続けられる一方で、将来的なPUの方向性を巡る議論も活発化している。
候補には、よりシンプルな構造と大きなサウンドを備え、サステナブル燃料を使用する「V8エンジン」も含まれている。
FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、こうした継続的な調整について、FIAとマニュファクチャラーがF1の方向性を洗練させるため、引き続き取り組んでいる証拠だと強調した。
そのうえで、次のように付け加えている。
「サステナブル燃料で駆動する、V8エンジンを含む将来のPU構想に関する議論は、F1スポーツの次の章を形作ることに向けて、すべての関係者が積極的に関与していることを示しています。」
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