レッドブルF1の元アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、今週末のF1オーストリアGPが、2026年のタイトル争いの転換点になる可能性があると考えている。
昨シーズン限りでF1の第一線を退いた83歳のマルコ博士だが、現在もレッドブルとの関係は続いており、チームの母国レースであるオーストリアGPの開催地シュピールベルクではアンバサダーを務めている。
「今では皆さんと同じように、普通のテレビ視聴者になっています」と、マルコ博士はオーストリア紙『Kleine Zeitung』に語った。
また、遠征生活を恋しく思うことはないという。
「私は以前から『辞めるときはきっぱりと辞める』と常々言っていました」とマルコ博士は語った。
「移動がいかに疲れるものだったか、後になって初めて実感しました」
マルコ博士は、現在のF1パワーユニット(PU)規則に依然として批判的な立場だが、レースそのものは見応えがあると認めている。
「私はすべてのデータを受け取らないことにしました」とマルコ博士は語り、現行のPU規則によって、遠くからレースの展開を細かく把握することが難しくなったと説明した。
「エネルギー回生を伴う複雑なエンジン規則があるとはいえ、レース自体は概ね面白いです。ただ、このスポーツにとって、ルイス・ハミルトンがフェラーリで勝つことは間違いなく大きな追い風になります」
今週末については、フェラーリがバルセロナ・カタルーニャGPで勝利を挙げたものの、依然としてメルセデスが本命だと見ている。
「新レギュレーションによって、メルセデスは明らかに本命という立場にあります」
一方で、開発競争にはまだ十分に逆転の余地があると考えている。
「レギュレーション導入初期のこの段階では、アップデートの効果は非常に大きく、一度の投入で0.5秒を稼ぐことも可能です」
また、レッドブル自身のアップグレードパッケージにも期待を寄せている。
「レッドブルは今回、初めて最低重量に到達したマシンを投入します」とマルコ博士は明かした。
「レッドブルは間違いなく戦える位置にいます」
アルファタウリF1(現レーシングブルズF1)の元チーム代表フランツ・トストも、同様に前向きな見方を示している。
「シーズン開幕時と比べて進歩しています」と、トストはオーストリア紙『Krone Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』に語り、レッドブル・レーシングについて言及した。
「アップデートがどのような効果をもたらすのか、注目です。レッドブルはさらに差を縮められると確信しています」
マルコ博士は現在のレッドブルのドライバー陣についても振り返った。
現在レッドブル・レーシングで走るアイザック・ハジャーについては、次のように評価している。
「彼は新世代のカート出身ドライバーで、ジュニアカテゴリーではいつも不運に見舞われていました。それでもF2では、彼が最速のドライバーでした」
また、レーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドについても高く評価した。
「18歳とは思えないほど、冷静で落ち着いています」
こうしたコメントが出るなか、レッドブルの将来のドライバー計画を巡る憶測も強まっている。
スペインの『SoyMotor.com』は、ニコラ・ツォロフが2027年にレーシングブルズからF1デビューするシートをすでに確保したと報じている。ただし、レッドブル側からの正式発表はなく、この動きが事実であれば、リアム・ローソンの将来には大きな疑問符が付くことになる。
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