ル・マン9勝クリステンセン、2026年F1新規則を擁護「人工的」でもドライバーの適応力を重視

2026年08月11日(火)17:00 pm

記事要約


・小型・軽量化された2026年型マシンの俊敏性を評価するクリステンセン

・一部のサーキットでは人工的に見えると認めつつ、適応力の重要性を強調

・ラッセルを上回る19歳のアントネッリを今季最も際立つドライバーと評価


ル・マン24時間レースで9勝を挙げたアウディのアンバサダー、トム・クリステンセンは、物議を醸しているF1の2026年レギュレーションを擁護した。ただし、レースが時として人工的に見えることは認めている。

■小型・軽量化は「正しい方向」

アウディがF1参戦を決めた背景には、新たなパワーユニット規則の導入がある。そのため、クリステンセンが新規則を支持する背景には、アウディでの立場が影響している可能性もある。

クリステンセンは『Speedweek』に対し、次のように語った。

「マシンは、よりコンパクトで軽くなりました。それは見ていても分かります。マシンはより俊敏になりましたし、これはF1にとって正しい方向です」

一方で、スパやシルバーストンのような伝統ある高速サーキットでは、エネルギーマネジメントの影響によってレースが人工的に見える場面があることも認めた。

「批判しているドライバーたちの主張にも、確かにもっともな点があります。特にシーズン前半や一部のサーキットでは、レース全体が少し人工的に見えます」

■「現代のレーシングドライバーには適応力が必要」

しかし、59歳のクリステンセンは、オーバーテイクがバッテリーの出力配分に左右されすぎているというマックス・フェルスタッペンやフェルナンド・アロンソの主張には同調せず、ドライバー側にも新たな環境への適応が求められるとの考えを示した。

「現代のレーシングドライバーである以上、与えられた条件に適応できなければなりません」

「完璧な世界では、アクセルとブレーキとステアリングだけでいいという考え方は間違っていると思います。物事は以前よりも少し複雑になっていて、今ではドライバーがそれに適応できるかどうかが重要です」

「適応できなければ、そこで終わりです」

■アントネッリは「今季最も輝いている」

クリステンセンはまた、今季最も際立ったドライバーとして、選手権首位に立つアンドレア・キミ・アントネッリの名前を挙げた。特に、19歳のアントネッリが、はるかに経験豊富なメルセデスのチームメイト、ジョージ・ラッセルを上回っていることを高く評価している。

「2026年シーズンには、いくつか明るい材料があります。しかし、私にとって、そのなかで最も輝いているのはキミ・アントネッリです」

「今の彼は自信に満ちあふれています」

クリステンセンは、アントネッリの精神状態の良さが、複雑な新世代マシンからより高いパフォーマンスを引き出すことにもつながっていると考えている。

「精神的に良い状態にあれば、エネルギーマネジメントも含め、自然とより良い走りができると確信しています」

「こうしたマシンでは、自分を強く信じ、落ち着いてアクセルを操作できるドライバーが必要です。自信があれば、プレッシャーにもうまく対処でき、より良い走りができます。」

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