アントネッリ、予選でラッセルとの差が0.5秒以上好転 わずか1年で起きた逆転とは

2026年08月12日(水)0:00 am

記事要約


・2026年前半戦のうち7戦で、予選でラッセルより速かったアントネッリ

・ベルギーGPでは前年の大差を覆し、今季最大の差でラッセルを上回る

・父マルコは期待以上と評価する一方、今なお成長が必要との見方


アンドレア・キミ・アントネッリが、F1デビューからわずか1年で大きな成長を見せている。

F1公式サイトが公開したデータからは、チームメイトのジョージ・ラッセルとの力関係が一変した様子が浮かび上がる。

2025年前半戦は、予選でラッセルより平均0.3秒以上遅れていたアントネッリだが、2026年前半戦は逆に平均0.2秒以上速くなった。単純比較では、ラッセルに対する予選ペースが前年同期から0.5秒以上も好転した計算になる。

19歳のアントネッリは、第3戦日本GP終了後、F1史上最年少でドライバーズ選手権首位に立ち、前半戦を終えた時点でもその座を維持している。

■デビュー年の苦戦から1年で逆転

2025年は、経験豊富なラッセルに後れを取る場面が多かった。最も大きな差をつけられたのはデビュー戦のオーストラリアGPで、その後のヨーロッパラウンドでも苦戦が続いた。

例外となったのがマイアミGPだ。アントネッリはスプリント予選で自身初のポールポジションを獲得したが、前半戦全体ではラッセルに平均0.3秒以上の差をつけられていた。

迎えた2026年、開幕戦のオーストラリアGPでは再びラッセルに及ばなかったものの、その差は前年から大幅に縮まった。

続く中国GPでは、ラッセルより速いタイムで自身初のポールポジションを獲得し、その勢いのままF1初優勝も飾った。

前半戦の予選では、7戦でラッセルより速いタイムを記録した。中でも変化が最も際立ったのはベルギーGPだ。前年にラッセルからつけられた大きな差を覆し、今季最大の差でチームメイトを上回った。

一方、カナダGP、バルセロナ・カタルーニャGP、オーストリアGPでは、ラッセルの方が速かったが、いずれも前年より差は縮まっている。

■比較対象の4人で最も大きな伸び

F1公式サイトは、2025年から同じ陣営に所属し、同じチームメイトと組んでいるドライバーについても、予選での速さを比較した。

対象となったのは、アントネッリのほか、ハースのオリバー・ベアマン、アウディのガブリエル・ボルトレート、アルピーヌのフランコ・コラピントの3人だ。

2026年にレーシングブルズからレッドブルへ移籍したアイザック・ハジャーは、条件が異なるため比較から除外された。

この4人の中で、前年から最も大きな伸びを見せたのがアントネッリだった。

コラピントは、ピエール・ガスリーとの差を縮めたものの、今なお平均0.2秒以上遅れている。

ベアマンは、2025年の時点ですでにエステバン・オコンを上回っており、今季はその差を平均0.3秒以上まで広げている。一方、ボルトレートは、ニコ・ヒュルケンベルグとの差が前年よりわずかに広がった。

■父マルコは「まだ成長が必要」と慎重

数字の上では急速な成長を遂げているアントネッリだが、父のマルコ・アントネッリは、今年6月、慎重な評価を示していた。

「キミはうまくやっているし、期待以上です。しかし、彼にはまだ成長が必要だと思います」

父マルコによると、F1でわずか1年走っただけで、ほかのドライバーたちが6年、8年、あるいは10年かけて身につけてきた経験を補うのは難しいという。

そのうえで、「本当に準備が整うのは、数年後だと思います」と語った。

今回の比較は予選での速さに限ったものだが、F1公式サイトが示した数字は、アントネッリがわずか1年でラッセルとの差を大きく覆したことを物語っている。

父マルコがなお成長途上と見る19歳が、シーズン後半戦でさらに完成度を高めることができるのか。その成長ぶりに注目が集まる。

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