F1は、今季序盤に中止となった一部グランプリについて、夏休み前までに再開催の可否を最終判断する見通しだ。
中東地域の紛争の影響により、開幕段階で予定されていた一部グランプリは中止となっており、2026年F1カレンダーは依然として流動的な状態が続いている。代替開催地の検討も含め、シーズン後半に向けたスケジュール再編が大きな焦点となっている。
特にバーレーンGPについては、シーズン後半での復活開催の可能性が取り沙汰されており、状況次第ではポルトガル・ポルティマオなど、代替サーキットの起用案も浮上している。
F1とFIAは複数のシナリオを並行して検討しており、シーズン終盤の構成はまだ確定していない。
こうした状況の中、F1の最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは、決定の先送りは限界に近づいているとの認識を示した。
ドメニカリCEOは、イタリアの衛星放送局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に対し、開催の可能性があるレースについて次のように語った。
「開催されていないレースについて、発表する機会があれば、適切なタイミングでそうしたいと思います。条件が整い、私たちが計画を維持できるのであれば、実施しない理由はありません。ただし、夏休み前には決定を下す必要があります」
一方でF1は、シーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPについては、現行カレンダー通りの開催を前提に準備を進めている。
ドメニカリCEOは、カレンダー運営の基本姿勢についても次のように強調した。
「私たちの任務は、発表されたカレンダー通りにレースを実施することです。状況を注視しています。これらのレースを開催することは、スポーツだけでなく政治的にも非常に前向きなシグナルになり得ます。そして、その方向に向かっています。もしレースが実現すれば、こうした問題は過去のものになったと言えるでしょう」
現場のチーム側からは、依然として不確定要素の多さに対する懸念も聞かれる。
マクラーレンF1代表のザク・ブラウンは、次のように見解を示した。
「最終的には、ドメニカリCEOとFIAがカレンダーを調整することになります。私たちは指示された場所でレースをするだけで、それに従います」
また、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールも、チーム、F1マネジメント(FOM)、FIAが一致団結してこの状況に向き合っていると語った。
「正直に言って、私たちは皆同じ状況にいます。チームもFOMもFIAも同じ船に乗っています。誰もがレースを望んでいますし、より多くのレースをしたいと思っています。ただ、現実は現実です。カレンダーについては、FIAとFOMを信頼しています。彼らは解決策を見つけるために懸命に働いてくれていますし、最善を尽くしてくれていると本当に確信しています」
さらに、アルピーヌF1のスティーブ・ニールセンも同調している。
「彼らはあらゆるバージョンのカレンダーを用意しているはずで、世界情勢が許すものを選ぶことになるでしょう」
現時点で焦点となっているのは、中止となったレースをどのような形で補完するかという点だ。
バーレーンGPの復活案に加え、ポルティマオなどの代替開催地も候補に挙がっており、複数のシナリオが検討されている。
夏休み前に下される最終判断は、2026年シーズン後半戦のカレンダーに直接影響を与えることになる。
【関連記事】
“電話一本”で代替開催も バルセロナGP、中東情勢でF1カレンダー復帰浮上
TopNewsをフォロー・購読