2026年シーズン開幕11戦を終えたハースでは、21歳のオリバー・ベアマンが、経験豊富なエステバン・オコンを予選、決勝ともに上回っている。
予選の直接対決はベアマンが8勝3敗、決勝でも7勝4敗。チームが獲得した21ポイントのうち18ポイントをベアマンが獲得し、オコンは3ポイントにとどまった。
一方、ハースはシーズン序盤の勢いを失い、直近5戦ではポイントを獲得できていない。コンストラクターズ選手権では7位につけているものの、6位アルピーヌとは40ポイント差があり、後方からはアウディとウィリアムズが迫っている。
ベアマンは、開幕11戦のうち8戦の予選でオコンを上回り、8勝3敗とリードした。
中国GPではスプリント8位で1ポイントを加え、予選ではハースとして前半戦唯一となるQ3進出を果たした。10番グリッドから臨んだ決勝でも5位まで順位を上げ、中国で計11ポイントを獲得した。
決勝でも11戦中7戦でオコンを上回り、7勝4敗とリードしている。ベアマンが獲得した18ポイントのうち17ポイントは、オーストラリアGPと中国GPの開幕2戦で挙げたものだ。
一方、オコンは3ポイントにとどまっている。Q1敗退も5度を数え、3度のベアマンを上回るなど、なかなか流れをつかめていない。
ただし、ベアマンは数字だけで両者を比較するのは公平ではないと考えている。ハンガリーGPを前に、2台に装着されたパーツには大きなばらつきがあり、2人が常に同じ条件で争えていたわけではないと説明し、オコンを擁護した。
ハースはオーストラリアGP、中国GP、日本GPと3戦連続でポイントを獲得するなど、開幕6戦のうち5戦で入賞した。
なかでもベアマンが中国GPで記録した5位は、前半戦におけるチーム最高位となった。
しかし、その勢いは長く続かなかった。直近5戦では1ポイントも加えられず、中団争いのなかで徐々に後退している。
日本GPではベアマンが50Gを記録する大クラッシュに見舞われ、モナコGPとベルギーGPでは決勝序盤にオコンと接触した。
さらに、エネルギー配分の問題やスタートの不安定さ、リアのダウンフォース不足にも苦戦。投入したアップグレードも期待通りの効果を安定して発揮できず、序盤の勢いを維持できなかった。
開発の遅れについては、ドライバーからも厳しい声が上がっていた。
ベアマンは夏休み前の時点で、本格的なアップグレードがそれまで1回しか投入されていなかったことを明かし、チームの開発ペースに危機感を示した。
「新しいリアウイングは、期待していた通りに機能しているようです。それは良いことですが、正直に言って、少なすぎるし、遅すぎると思います」
ライバル勢が複数回の改良を重ねるなか、ハースは開発競争で後れを取った。ベアマンは、この開発ペースではライバル勢に追い越されても不思議ではないとの認識を示した。
オコンも、シーズン序盤は不運によってポイント獲得の機会を生かせず、その後はマシンのパフォーマンスが大幅に低下したと説明している。
新パーツによる改善に期待を寄せていたものの、ベルギーGPとハンガリーGPでも無得点に終わり、状況を好転させることはできなかった。
チーム内対決ではベアマンが明確にリードした一方、ハースは中団争いのなかで厳しい立場に置かれている。
夏休み明けに開発の遅れを取り戻し、ベアマンとオコンが再びポイントを争えるマシンを用意できるかが、後半戦の焦点となる。
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