F1公式サイトは、2026年開幕11戦終了時点で、レッドブルのアイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンにどこまで接近しているかを、歴代チームメイトと比較した。
予選では、各ラップタイムを90秒基準に換算した平均差がわずか0.1秒強にとどまり、2017年のダニエル・リカルド以来となる接近ぶりを見せている。
長年レッドブルを悩ませてきた“セカンドシートの呪い”に終止符を打つ存在となるのか、後半戦の走りに注目が集まる。
F1公式のデータチームは、フェルスタッペンがレッドブルで初めてフルシーズンを戦った2017年以降を対象に、歴代チームメイトとの予選タイムの平均差を比較した。
サーキットによって異なるラップタイムの長さが結果を左右しないよう、各タイムを90秒のラップに換算して比較している。
その結果、2026年開幕11戦におけるハジャーのフェルスタッペンに対する平均タイム差は、わずか0.1秒強だった。
これはリカルド以降、フェルスタッペンのレッドブルでのチームメイトとして最も小さい数字だ。
リカルドは2017年に平均約0.05秒差まで迫り、2018年は0.2秒弱だった。つまりハジャーは、2018年のリカルドよりもフェルスタッペンとの平均差を小さく抑えていることになる。
その後にフェルスタッペンと組んだドライバーは、より大きな差をつけられてきた。
2025年の角田裕毅は0.6秒強、2020年のアレクサンダー・アルボンと2023年のセルジオ・ペレスは0.5秒超。2019年にシートを分け合ったピエール・ガスリーとアルボンも、それぞれ約0.5秒差だった。
ポイント差でも、ハジャーは前任者よりフェルスタッペンに近い位置につけている。
開幕11戦終了時点で、その差は41点だ。
参考までに、2025年の角田はシーズン終了時に388点差、2023年のペレスは290点差をつけられた。
ただし、いずれもフルシーズン終了後の数字であり、まだシーズン途中のハジャーと単純に比較することはできない。
なお、2023年のペレスはドライバーズランキング2位に入ったものの、王者フェルスタッペンとの差は290点に達した。この大差は、当時のレッドブルとフェルスタッペンの圧倒的な強さを物語っている。
一方、2017年のリカルドは200ポイントを獲得し、168ポイントのフェルスタッペンを32ポイント上回った。
翌2018年にはフェルスタッペンが逆転したものの、最終的な差は79点。これは今回比較された、フェルスタッペンに敗れたチームメイトのフルシーズンにおける最小のポイント差となっている。
ただし、ハジャーの前半戦が順調だったわけではない。
5月のマイアミGPでは、フェルスタッペンに一時1秒以上の差をつけられ、その理由が分からないと困惑していた。
これは特定の場面で生じた差であり、F1公式が開幕11戦を通じて算出した予選タイムの平均差とは意味が異なる。
それでも、フェルスタッペンのチームメイトとして7戦を終えた時点で、ハジャーは歴代のチームメイトが苦戦してきたことについて「僕が同じ道をたどることはないはずだ」と自信を示していた。
ハジャーはフェルスタッペンについて、すべてのコーナーで安定して高いレベルにあると評価。そのデータから学べることを利点に挙げるとともに、2台に同じマシンが与えられている限り、問題はないとの考えも示していた。
予選で平均0.1秒強、11戦終了時点で41点差という数字は、ハジャーがフェルスタッペンの隣で高い競争力を保っていることを示している。
ただし、F1公式も“セカンドシートの呪い”が終わったと断定しているわけではない。
シーズンはまだ後半戦を残しており、ハジャーがこの接近ぶりを最後まで維持できるかが焦点となる。
一時は1秒以上の差に困惑しながらも、開幕11戦を通じてフェルスタッペンに食らいついてきたハジャー。2018年のリカルドが記録した79点差を下回り、長年レッドブルを悩ませてきた“セカンドシートの呪い”に終止符を打てるのか、後半戦の走りが注目される。
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