F1移籍市場の注目3人が相次ぎ決断 アルボン&サインツ残留、フェルスタッペンは2030年まで

2026年08月21日(金)12:00 pm

記事要約


・アルボンは2027年も残留、ボウルズ代表がチームへの貢献を評価

・サインツも新たな複数年契約、ウィリアムズの2027年コンビが確定

・フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2030年末まで延長


ウィリアムズは、アレクサンダー・アルボンとの契約を延長し、2027年も引き続き起用すると発表した。

続いてカルロス・サインツとも新たな複数年契約を結び、ウィリアムズの2027年ドライバーラインアップが確定した。

一方、ザントフォールトで自身の去就を明らかにすると予想されていたマックス・フェルスタッペンも、レッドブルとの契約を2030年末まで延長した。

F1のドライバー市場で注目されていた3人の将来が、相次いで正式に決まった。

■アルボンが2027年も残留 ボウルズ代表「最高のドライバーの一人」

アルボンは2022年にウィリアムズへ加入し、チーム再建の中心的な役割を担ってきた。

厳しい2026年シーズンが続くなか、ウィリアムズは、今回の契約延長について、長期的な再建計画に対する双方の信頼を示すものだと説明している。

ウィリアムズF1のジェームス・ボウルズ代表は、アルボンの速さだけでなく、チームが進めてきた変革への理解も高く評価した。

「アレックスはグリッド上で最高のドライバーの一人であり、私たちがここ数年で遂げてきた大きな進歩を誰よりも理解しています。彼との契約延長は、私たち双方がチームの目指す方向を信じていることの表れです」

今回の発表により、アルボンは2027年もウィリアムズで走ることになった。

契約期間の詳細は明らかにされていない。

■サインツも複数年契約 2027年のコンビが確定

アルボンの契約延長に続き、ウィリアムズはサインツとも新たな複数年契約を結んだ。

サインツは2026年シーズン、マシンが十分な競争力を発揮できていないことに不満を示し、夏休み中に自身の将来を検討する意向を明かしていた。

それでも、チームが舞台裏で進める投資や再建への取り組みを評価し、2027年以降も残留することを決めた。

「ウィリアムズF1ファミリーと、これからも歩みを続けられることを発表できて本当にうれしいです。ファクトリーでもサーキットでも、このチームを支える人たちを心から信じています。そして、舞台裏で進められている投資と懸命な取り組みにも、大きな信頼を寄せています」

サインツはさらに、チームとともに再建を進めていく決意を示した。

「僕たちには、この状況を一緒に立て直す力があります。ウィリアムズを本来いるべき場所へ戻すために力を尽くすという思いは、加入初日とまったく変わりません。これからもチームと多くの思い出を作ることを楽しみにしています」

サインツは2025年にフェラーリから加入し、アゼルバイジャンGPとカタールGPで表彰台を獲得した。

アメリカGPのスプリントでも3位に入り、ウィリアムズのコンストラクターズ選手権5位に貢献している。

しかし、新レギュレーションが導入された2026年は、開幕11戦を終えて6ポイントにとどまっている。

正式発表前には、年俸3,000万ユーロ(約55億円)が提示されたとの報道や、2028年のアウディ移籍説も浮上していた。

※1ユーロ=184.62円で換算。

F1公式サイトの分析では、新契約にはチームの成績が低迷した場合にサインツが離脱できる条項が設けられているとみられている。

ただし、契約期間の詳細や金額、契約解除条項の有無は正式発表では明らかにされなかった。

ボウルズ代表は、サインツをチームのリーダーと表現し、その働きを高く評価した。

「加入した時から、ステアリングを握るカルロスの才能と、ファクトリーで見せる献身的な姿勢は、このプロジェクトにとって非常に大きな価値を持っていました。彼はエンジニアと日々取り組み、わずか0.001秒でも縮めるために努力しています。彼はこのチームのリーダーです」

さらに、サインツとアルボンによるラインアップにも強い自信を示した。

「カルロスは、私たちがウィリアムズで共有している信念と野心を持ち、その実現へ向けて毎日努力しています。アレックスとともに、グリッドでも最強のラインアップのひとつだと心から信じています」

ウィリアムズがF1参戦50周年を迎える2027年も、アルボンとサインツの経験豊富なコンビがチーム再建を担う。

■フェルスタッペンは2030年まで 母国GP前に移籍説に終止符

一方、フェルスタッペンもレッドブルとの契約を2030年末まで延長した。

これまでの契約は2028年末までだったが、新レギュレーション導入後にレッドブルが苦戦したことで、フェルスタッペンが他チームへの移籍を検討しているとの憶測が広がっていた。

元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、フェルスタッペンがザントフォールトで現行契約どおり2028年まで残留することを明言する可能性があると予想していた。

しかし、最後のF1オランダGPを前に発表されたのは、現行契約をさらに2年延長する2030年末までの新契約だった。

フェルスタッペンは2016年シーズン途中にレッドブルへ昇格した。これまでに同チームで71勝を挙げ、4度のドライバーズ選手権を獲得している。

「契約を延長できて本当にうれしいです。僕たちには最高の人材がそろっていますし、再び頂点へ戻るために、みんなと一緒に仕事を続けていけることを楽しみにしています」

フェルスタッペンはさらに、長年ともに歩んできたチームへの特別な思いについて語った。

「このチームは僕にとって第二の家族のような存在で、本当に居心地がいいです。僕がキャリアを通じて所属してきた同じチームで、この旅を続けられることは本当に特別ですし、ずっとそうしたいと思っていました。ザントフォールトでの最後のグランプリを迎える週末に発表できたことも、僕にとって素晴らしい瞬間です。最後のレースで、ファンに特別な別れを届けられればと思います。」

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