フェラーリがADUOを活用して投入したパワーユニット(PU)のアップグレードは、モンツァ(イタリアGP)でメルセデスとの差を縮めたようだ。しかし、フェラーリF1のフレデリック・バスール代表とドライバーのルイス・ハミルトンはいずれも、依然としてメルセデスのPUが優位にあると主張している。
フェラーリはフリー走行1回目でワンツーを記録して週末をスタート。その後、フリー走行2回目ではジョージ・ラッセルがトップタイムをマークしたが、アンドレア・キミ・アントネッリは両メーカーの差が大幅に縮まったとの見方を示した。
「フェラーリは新しいエンジンによって、間違いなく一歩前進しました」
チャンピオンシップリーダーのアントネッリは、そう語った。
「今ではスピード面で肩を並べていますし、彼らがコーナーでどれほど優れているかも分かっています。したがって、ポールポジションをめぐる接戦になると予想しています」
一方、バスール代表はより慎重な姿勢を示し、フェラーリがメルセデスの根本的な優位性を解消したわけではないと強調した。
「メルセデスエンジンとの差を完全に埋められたわけではありません。エンジン面では、依然として大きく離されています。しかし、小さな前進であっても前進には変わりありません。コース上の争いやグリッド全体がどれほど僅差かを見れば、それが重要だと分かります」
金曜日のフリー走行を終えたハミルトンも、特にストレートでの性能を挙げ、バスール代表の見解に同意した。
「いつものようにメルセデスはストレートで非常に速いため、夜の間に取り組むべきことがあります。僕たちの最大の問題はストレートスピードです。ラッセルと比較すると、ストレートだけで約0.6秒を失いました」
それでもハミルトンは、フェラーリのアップグレードによって改善した点を高く評価した。
「低速区間では、新しいパワーユニットのドライバビリティが本当に優れています。ただ、ここには低速コーナーが数カ所しかないため、それほど大きな要素にはなりません。それでも、チームはその点で素晴らしい仕事をしました」
予選は極めて僅差になると予想されており、バスール代表はトウ(スリップストリーム)が勝負を分ける可能性があると語った。
「予選では、ラッセルとフェルスタッペンがそれぞれのチームメイトからトウを得ると思います。」
「トウには約0.4秒の効果があります。その0.4秒が加われば、私たちがラッセルやフェルスタッペンと争うのは難しくなるでしょう。」
その後の予選では、フェラーリの2台がそろってQ3へ進出し、「トウ」を活用してタイムを更新した。シャルル・ルクレールはトップから0.218秒差の4番手、ハミルトンは0.225秒差の5番手。両者の差はわずか0.007秒だった。
メルセデスのラッセルはトップから0.060秒差の2番手。メルセデスPUを搭載するアルピーヌのピエール・ガスリーがトップタイムを記録し、Q3最後のアタックでは前を走るハミルトンの「トウ」を活用して、自身初のポールポジションを獲得した。
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