F1が2026年シーズンを中東で終える可能性は低いことを示す兆候が相次いでおり、パドックでは現在、イモラが代替の最終戦開催地になると広く受け止められている。
ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モーター・ウント・シュポルト)』によると、地域の治安情勢の悪化は、F1以外の主要なモータースポーツイベントにも影響を及ぼし始めている。
2027年1月にサウジアラビアで開催予定のダカール・ラリーは、中止となる可能性があると報じられている。また、FIA(国際自動車連盟)はすでにWRC(世界ラリー選手権)のサウジアラビア戦をカレンダーから外し、ラリー・イタリア・サルディニアに差し替えた。
元オートバイレーサーのハインツ・キニガドナーは、ダカール・ラリーについて、ドイツメディアの『Speed Week(スピードウィーク)』から尋ねられ、次のように語った。
「個人的には、中止になると予想しています」
キニガドナーは、保険とスタッフの確保を巡る懸念が、最終的な判断を左右する可能性があると説明した。
「テレビ中継の制作スタッフをはじめ、そのほかのクルー全員を伴う以上、主催者がその責任を負うことはできません。すでに何人かのメカニックが、サウジアラビアには行かないと言っています」
F1のカタールGPとアブダビGPは、正式には現在も2026年カレンダーに残されているが、不透明感は日ごとに強まっている。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、イモラ市長のマルコ・パニエリとサーキット責任者のピエトロ・ベンヴェヌーティは、F1のステファノ・ドメニカリCEOと話し合うため、ここ数カ月にわたって何度もF1のパドックを訪れているという。
同紙は、各チームがすでにイモラ周辺のホテルに連絡を入れていると報じている。12月6日に開催する案では、冬は日没が早いことから、決勝は正午にスタートする予定だという。
こうした動きから、イモラは単なる緊急時の代替案というよりも、シーズン最終戦の開催地としてパドック内で前提になりつつあるようだ。
この不透明な状況は、2026年だけでは終わらない可能性もある。新たに発表された2027年のF1カレンダーには、イランを巡る同様の安全上の懸念があるにもかかわらず、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アブダビの各大会が引き続き組み込まれている。
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