メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリはF1アゼルバイジャンGPの予選Q1で、ターンインが早すぎてターン1への進入時に壁に接触した。今季ほぼ完璧な走りを続けてきた選手権リーダーにとって、初めての大きなミスとなり、決勝は16番手からスタートした。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、20歳のアントネッリをすぐに擁護した。
「こういうことは起こり得ます。もちろん、本人にとっては最悪でしょう。彼はまだとても若いです。彼について話す時、人々はそのことを忘れがちです。これは学ぶ機会であり、成長の一部です」
一方で、同じようなミスを何度も繰り返す余裕はないとも指摘した。
「あまり頻繁には許されませんが、彼の速さを考えれば大丈夫だと思います。本人も落胆しているでしょうが、明日は多くのポイントを取るチャンスが残っています」
ポールポジションを獲得したチームメイトのジョージ・ラッセルも、予選後にアントネッリを支えた。
「彼は今季ずっと非の打ちどころがありませんでした。どんな王座争いでも、優勝するドライバーでさえ途中でミスをします。予選や決勝で彼がミスをしたのは今季初めてです」
ランド・ノリスも予選後、大幅な挽回が可能だとみていた。
「キミは明日、おそらく2位でフィニッシュするでしょう。勝つ可能性さえあります」
ノリスが『Sky Italia(スカイ・イタリア)』にそう語った背景には、アントネッリがイタリアGPで19番手から優勝した実績と、バクーでメルセデスが見せた圧倒的な速さがあった。
ラッセルは2番手に0.837秒差をつけてポールポジションを獲得。「F2やF3時代を含めても、おそらくキャリア最大の差です」と驚きを語った。シャルル・ルクレール(フェラーリ)はラッセルのマシン後部に「フック」を掛けたいと冗談を言い、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)もメルセデスには『けん引バー』が付いているのではないかと表現した。
ラッセル自身は予選後、決勝ではフェルスタッペンが最大の脅威になるとみていた。
「フェルスタッペンは脅威になると思います。もちろん、キミも侮れません。モンツァでは19番手スタートで、今回は16番手ですからね。今回はもっと早い段階で、前回より数周早くトップに立つはずです」とラッセルは笑った。
9月26日土曜日の決勝で、アントネッリは16番手から5位まで順位を上げ、10ポイントを獲得した。序盤は一時順位を落としたものの、その後は徐々にポジションを上げ、終盤にルイス・ハミルトンを抜き5位でフィニッシュした。ラッセルはポールポジションから優勝し、今季3勝目を挙げた。フェルスタッペンはわずか0.196秒差の2位、負傷から復帰したイザック・ハジャー(レッドブル)が3位表彰台を獲得した。
この結果、ドライバーズ選手権でアントネッリがラッセルにつけていたリードは、81点から66点に縮まった。
フェルスタッペンは週末を通じて速さを見せていたが、予選ではパワーユニット(PU)の問題でストレートでの速度が伸びなかった。Q3ではバッテリーが十分に充電されず、アタックを中断。最後のアタックもノリスのコースアウトによる黄旗の影響を受け、8番手に終わった。レッドブルは予選後、不具合のあった部品を交換した。
レッドブルF1のローラン・メキース代表は「大きな問題です。マックスは今週末ずっと非常に速かったのに、ポールを争う可能性を事実上失いました。とても悔しいです」と語った。
一方、予選でメルセデスが2番手に大差をつけたことを受け、レッドブルの内燃機関(ICE)を基準として扱うF1の追加開発機会制度『ADUO』をめぐる疑問も再燃させた。フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は「分かりません。FIAに聞いてください。必要なら電話番号を教えます。本当に奇妙に見えます」と述べた。
ただしフェルスタッペンは、より大きな課題はエンジン開発の制限ではなく、マシン全体にあると考えていた。2026年最後の大規模アップデートになる可能性が高いバクー向けの改良については、「良い一歩です」と評価した。
「来年、本当に戦いたいなら、マシンもエンジンも、すべてでもう一段大きく進歩しなければなりません。」
TopNewsをフォロー・購読
|
|