【F1】ホーナー、フェラーリ発言は「文脈を無視された」 復帰条件は株式保有、レッドブル解任理由も語る

2026年10月16日(金)7:00 am

記事要約


・フェラーリ発言の意図を説明、バスール代表の座を狙う意図は否定

・F1復帰は株式保有を伴う機会を優先、参加だけの復帰は否定

・解任理由は明示されず、チームの一員として初勝利を祝えなかった悔しさ


■フェラーリ発言は「文脈を無視された」

元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、フェラーリで働くことを「夢の仕事」と表現した最近の発言が、文脈を無視して受け取られたと述べ、F1に復帰するなら株式保有を伴う形になる可能性が高いと語った。

ホーナーは英紙『Guardian(ガーディアン)』に対し、自身の発言はフェラーリF1のフレデリック・バスール代表の座を積極的に狙っているという意味ではないと説明した。

「バスール代表は経験豊富な人物です。しっかりと仕事をしています。ただ、競争力のある組織を率いる重圧は、誰よりも私が理解しています。私の発言は文脈を無視して受け取られました」

■復帰するなら株式保有を伴う機会

52歳のホーナーが優先するのは、チームの株式を保有する形でF1に復帰する機会だ。

「私は多額の資金の裏付けを得ており、F1で次にどのような一手を打つかを検討しています。それは株式保有を伴うものになりますが、フェラーリは株式を売らないでしょう。ですから、今はF1から離れた立場で、今後数カ月、あるいは数年の間にどんな機会が訪れるかを見守るつもりです。それで構いません。ただ参加するためだけに戻ることは決してありません」

■解任理由は明示されず

ホーナーは、レッドブルから解任された理由について明確な説明を受けていないとも述べた。

「私の手に権限が集まりすぎていると受け止められたのだと思います。しかし、理由をはっきり説明されたわけではありません」

フェルスタッペン一家が関与したのかと問われると、こう答えた。

「いいえ。レッドブルの決定でした。ディートリッヒが亡くなった後、経営体制が変わりました」

ディートリッヒとは、レッドブルの共同創業者である故ディートリッヒ・マテシッツのことだ。

■自社製PU初勝利の場にいられなかった悔しさ

ホーナーは、レッドブルの自社製パワーユニット(PU)が初勝利を挙げた時に、チームにいられなかったことが特につらかったと認めた。

「パワートレインズのエンジンが勝利する場に立ち会えなかったことが特につらく、その機会を奪われたように感じました」

パワートレインズは、レッドブルのエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズを指す。

レッドブルが最近優勝した際には、かつて共に戦ったマックス・フェルスタッペンにメッセージを送ったという。

「その勝利が皆にとってどれほど大きな意味を持つかを見て、とても誇らしく思いました。適切な人材を集め、ふさわしい組織文化と必要な設備を整えれば、何でも可能だとあらためて感じました」

一方、自身の退任後、レッドブルは変わったとも示唆した。

「レッドブルは型破りなチームでした。既成概念に従わず、変革を起こすことが信条でした。今は少し違います」

後任のレッドブルF1代表であるローラン・メキースについては、「ローランを雇ったのは私ですが、彼の仕事ぶりを評価することはできません」と述べた。

■ウォルフ代表に反論「どのスポーツにもライバル関係が必要」

また、ホーナーは多くの関係を壊しすぎたためF1復帰は難しいとの見方を示したメルセデスF1のトト・ウォルフ代表にも反論した。

ホーナーは笑みを浮かべ、こう語った。

「彼は、このレッドブルのエンジンがまったくの駄作で、大失敗に終わるとも言っていました。トトは今、かなり楽な立場にいます。どのスポーツにもライバル関係が必要です」

ホーナーは、F1の「人々、チーム、競争」は恋しいが、「移動や政治的な駆け引き」は恋しくないと述べた。今後F1に復帰しない可能性も認めながら、最後にこう語った。

「現時点で、私が本当に意欲をかき立てられ、胸が高鳴るのはF1だけです。」


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