マルコ博士、F1ルワンダ開催を擁護 人権問題やコンゴ紛争への関与を巡り批判も

2026年10月24日(土)12:30 pm

記事要約


・ルワンダとの10年契約に人権団体が反発

・コンゴ民主共和国の外相、紛争への関与や鉱物密輸を巡り強く反発

・マルコ博士、世界選手権として世界各地で開催する意義を強調


元レッドブルF1アドバイザーのヘルムート・マルコ博士は、人権問題や隣国コンゴ民主共和国での紛争を巡る批判が強まるなか、ルワンダでF1を開催する決定を擁護した。

■ルワンダとの10年契約に人権団体が反発

新たに結ばれたアフリカGPの10年間の開催契約について、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのイギリス支部は「ルワンダ当局にスポーツウォッシングの機会を与える褒美」と表現し、強く批判している。

スポーツウォッシングとは、スポーツを利用して人権問題などへの批判から目をそらし、国や組織のイメージ改善を図ることを指す。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチも、ルワンダ国内での弾圧や報道の自由の制限に加え、同国がコンゴ民主共和国東部の紛争に関与しているとの疑惑について懸念を示している。

■コンゴ民主共和国も開催に強く反発

コンゴ民主共和国からは、さらに直接的な批判が出ている。

同国のテレーズ・カイキワンバ・ワグナー外相は、アメリカのスポーツメディア『The Athletic』に対し、F1開催がルワンダのポール・カガメ大統領のイメージ改善に利用されることを批判した。

「ポール・カガメにこのような場を与えれば、権威主義的な指導者である彼のイメージ改善に手を貸すことになります。彼の政権は、私たちの国で壊滅的な戦争をあおる一因となってきたのです」

ワグナー外相はさらに、相次ぐ戦争によって「何百万人もの命が失われてきた」と指摘。コンゴ民主共和国で採掘された鉱物がルワンダへ密輸され、紛争の継続を支えているとも主張した。

■マルコ博士「世界のあらゆる地域を含めるべき」

こうした批判が相次ぐなか、マルコ博士はドイツのテレビ局『RTL』に対し、ルワンダでF1を開催する意義を訴えた。

「F1は長年にわたって南アフリカで開催されていました。ヨハネスブルグ近郊のキャラミでのレースは、とても人気がありました。ルワンダは発展を続けている国ですし、政治や法制度が異なるのも事実です。スポーツウォッシングが行き過ぎない限り、そもそもF1は世界選手権なのです。ですから当然、世界のあらゆる地域を含めるべきです。」


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