ローソン、予選失格!チーム自ら違反申告「性能上の利益なし」 最後尾へ転落したMGU-Kの規則違反とは/F1メキシコシティGP
10月31日(土)、2026年F1第19戦メキシコシティGPの予選で8番手となったリアム・ローソン(レーシングブルズ)が、マシンの技術規則違反により予選失格となった。
チームメイトとともに中団勢の先頭に並んだ結果を喜んでいたが、その後の裁定で最後尾から決勝に臨むことになった。
■予選後は手応え「2台そろってQ3に進めたのはうれしい」
レーシングブルズは2台ともQ3に進出。ローソンは「1分17秒029」を記録し、9番手のアービッド・リンドブラッドを上回った。
失格が決まる前、ローソンは次のように予選を振り返っていた。
「今日、2台そろってQ3に進めたのはうれしいです。昨日のペナルティで僕は9番手スタートになりますが、2人で中団の先頭に立てたことは前向きに捉えています」
■Q2の自己最速ラップ終了直後の出力制御が違反
しかし、予選後の技術検査で、ローソン車のMGU-K(運動エネルギー回生・放出装置)の出力制御に問題が確認された。
FIA(国際自動車連盟)の技術代表によると、Q2の自己最速ラップを終えて計測ラインを通過した直後、ドライバーの最大出力要求とERS-Kの電気出力が、規則で認められた速さを超えて低下していた。問題となったのは、出力を下げる際の変化の速さだ。
スチュワード(審査委員)の裁定文書「Document 57(文書57)」では、ローソンが計測ライン通過後、直ちにアクセルを戻さなかった結果、規定どおりの段階的な出力低下が行われなかったと説明。F1規則のC5.12.6条とC5.12.7条への違反と判断された。
レーシングブルズは、違反による性能上の利益はなかったと主張した。
スチュワードも、チームが違反を自ら申告したことを認めたが、性能上の利益がなくても技術規則違反は免責されず、大会中は常に規則に適合する必要があると指摘した。過去の裁定例も踏まえ、ローソンを予選失格とした。
■FP2でも1グリッド降格 決勝は暫定22番グリッドへ
ローソンは前日のFP2でも、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との接触を巡り、処分を受けていた。
両者はターン12への進入からターン14にかけて抜き合い、接触。スチュワードは双方の運転を容認できないと判断し、それぞれ1グリッド降格とペナルティポイント1点を科した。同日のチームマネジャー会議で事前に警告していたことなども、処分の判断材料となった。
このため、ローソンは当初、予選8番手から9番グリッドへ下がる予定だった。しかし、その後の失格により、予選結果が取り消された。
スチュワードから決勝出走は認められたものの、PU構成部品の交換で合計50グリッド降格となったバルテリ・ボッタス(キャデラック)の後方に配置され、暫定スターティンググリッドは最後尾の22番手となった。




