ハースF1からアウディ傘下のザウバーへ移籍することが決まっているニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が、チームメイトのケビン・マグヌッセンは2025年もハースに残るべきだと推している。
■“友人”マグヌッセンを推す“元ライバル”ヒュルケンベルグ
昨シーズンからハースに加入した36歳のヒュルケンベルグは、31歳のマグヌッセンを全般的に上回ってきた。この2人は、以前はトラック上で激しいバトルを展開し、レース後も舌戦を繰り広げ、何年も話をしていなかったほどの緊張感あるライバル関係だったが、今では友情へと発展した。
ハースがマグヌッセンを放出し、2025年からエステバン・オコンに交代させるという噂が強まる中で、ヒュルケンベルグは現チームメイトがまだ候補に残るべきだと考えている。
「間違いなくね」と彼は『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』紙に語った。
「もちろん、それは僕の責任でも決定でもないけど、ケビンは今年非常に安定していたと思う。本当に小さな違いが彼と僕の結果に影響を与える瞬間やセッションがいくつかあった。テレビで見ると大きな差に見えることが多いけど、実際には本当に小さなことなんだ」
「彼は本当に良い仕事をしていると思う。僕は彼の側で何が起きているのかをデータで正確に見ることができる。彼はまだここでの候補者だと思うし、他のチームでもそうかもしれない」
■マグヌッセン、F1の厳しさを語る
しかし、マグヌッセンの最近の発言は、彼がF1以外のキャリア、例えばWECやインディカーに備えていることを示唆している。
マグヌッセンはその攻撃的なドライビングスタイルにより、スーパライセンスのポイントが積み重なり、一戦の出場停止の危機に瀕しており、「バッドボーイ」のイメージが再び前面に出てきた。また、小松礼雄チーム代表との間に緊張が見られる兆候もある。
マグヌッセンはシルバーストーンでこう語った。
「F1では、最後のレース結果が全てだ。物事はすぐに忘れ去られ、ドライバーの評価は非常に速く変わる。たった1、2レースで劇的に変わることがある。F1とはそういうものだ」
■F1以外も素晴らしい
マグヌッセンはヒュルケンベルグと同意見で、自身のF1キャリアが2024年以降も続く可能性があると考えているが、次のステップについても冷静に考えている。
「これは多くの者が子供の頃から夢見てきたことだ。人々が何と言おうと、F1は多くの若いドライバーの夢だ。ここにいることはファンタスティックで、素晴らしいチャンスだ。もしチャンスがあれば、それをつかむべきだ。しかし、僕はF1以外でも素晴らしい経験をしてきた。何が起きても、僕はかなりリラックスしているよ」