レッドブルは、マックス・フェルスタッペンをチームに引き留めることに頭を悩ませている。フェルスタッペンは2028年まで契約しているものの、報道によると、パフォーマンスや契約解除に関する条項が含まれており、2025年末で契約を解除する可能性があるという。
■メルセデスと「握手による合意」か
フェルスタッペンのマネジメントチームである父親のヨス・フェルスタッペンとレイモンド・フェルミューレンは、過去数ヶ月間メルセデスのトト・ヴォルフと公然と接触を続けており、『F1-insider.com』によると、2026年に向けてプライベートでも仲の良いヨスとヴォルフが「握手による合意」を交わしたとも伝えられている。
■ホンダ+ニューウェイ=アストンマーティンは魅力的とマルコ博士
しかし、レッドブルが2025年以降、技術の天才エイドリアン・ニューウェイを失うことで、フェルスタッペンに新たな選択肢が浮上している。ニューウェイの移籍先であるアストンマーティンは2026年にホンダのワークスエンジンを搭載する予定で、ホンダと共に全3タイトルを獲得したフェルスタッペンにとっては、非常に魅力的な選択肢となり得る。
オーストリアの新聞『Osterreich(オステライヒ)』によると、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士(81歳)は、このアストンマーティンとの新たな繋がりについて質問されると「どこから出てきた話なのか全く分からない」とコメントしている。しかし、フェルスタッペンが恩師であるマルコをアストンマーティンに連れて行く可能性が取り沙汰されており、マルコ博士がアストンマーティンの社用車に乗ってフェルスタッペンと再会するのではないかとも噂されている。
マルコ博士は微笑みながら「アストンマーティンは確かに楽しい車だったよ。でも私にとってそれが決め手ではない。どの賢明なチーム代表もマックスに興味を持つはずだし、彼も世界チャンピオンになれる車に乗りたいんだ」と述べた。
さらに、ニューウェイについては「彼がうちに来た時も、すでにチャンピオンになれるだけのノウハウを持っていた。彼は非常に具体的な要求やアイデアを持ってスタートした。今の時代にはもっと大規模なチームが必要だが、彼はそれを得るだろう」と、ニューウェイがアストンマーティンで成功を収める可能性を認めている。
■ホーナー代表は異なる意見
一方、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンが依然としてレッドブルに全力を注いでいることを強調した。
「彼はエンジニアたちと共に取り組んでおり、クルマのどこに問題があるのかを非常に明確に説明している。彼はこのプロセスに多くの時間と労力を費やしており、過去数週間で何度もZoomでのミーティングやシミュレーターに参加している」