記事要約
・ジョージ・ラッセルは、マクラーレンは開発を止めるべきと発言したが、ランド・ノリスはこれを否定。
・ノリスは「現状に満足すると失敗する」とし、今季の開発継続を明言。
・レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、3~5戦でマクラーレンのアドバンテージが縮まる可能性があると楽観視している。
■ノリス、ラッセルのアドバイスを一蹴「F1で気を抜けば負ける」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、十分に速いマクラーレンは今季の開発を停止し、2026年の新レギュレーションに集中すべきだと提案した。しかし、オーストラリアGPを制したランド・ノリスはこれを完全に否定した。
ラッセルは「マクラーレンは他チームと大きな差があるから、もう開発をやめて2026年に集中できるはずだ。開幕時点で0.6秒の差があるなら、誰も追いつけない」と語った。
■マクラーレン、今季の開発継続を明言
F1チームは現在、限られたリソースの中で今季のマシンの開発と2026年向けの完全新設計の両立という難題に直面している。その中でノリスは、現時点でのアドバンテージに甘んじるつもりはないと強調した。
「昨年はもっと差をつけられていたが、最終的にはシーズン終盤で最速のマシンを手に入れた」とノリスは指摘。「ジョージは『もう2026年に集中できる』と言っていたが、メルセデスがそう考えるなら素晴らしいことだ。でも、申し訳ないが、それは正しくないと思う」
「このまま安心していたら失敗する。F1では、『もう大丈夫』と思った瞬間に追い抜かれるんだ」
■レッドブルのマルコ博士、マクラーレンの優位は短期的と予想
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、マクラーレンの現在のリードがすぐに縮まる可能性があると指摘している。「予選ではマックス(フェルスタッペン)が0.3秒遅れだった。昨年のことを考えれば、この差は短期間で埋められるかもしれない」と楽観的な見解を示した。
これに対しラッセルは「彼ら(マクラーレン)は今のところ、十分に“いい感じ”に見えるんですけどね」と皮肉を込めて反論した。
今後の数戦で、マクラーレンの優位は続くのか、それともライバルチームが差を詰めるのかが注目される。