記事要約
・2026年のフェルスタッペン移籍先として、既存の3チームに加え“第4の選択肢”が浮上。
・ハミルトンはフェラーリで苦戦しており、契約途中での引退や“引退勧告”の可能性が報じられている。
・後任候補にはフェルスタッペンが最有力とされ、フェラーリの本気度が問われている。
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■フェルスタッペン獲得へ“第4の選択肢”が浮上?ハミルトンは「契約途中で引退も」
2026年に向けたマックス・フェルスタッペンの移籍先として、思いがけない“第4のチーム”の存在が浮上してきた。
先週末のF1サウジアラビアGPで、フェルナンド・アロンソは『Skyイタリア』の記者ヴィッキー・ピリアの取材に対し、「今、名前が挙がっているのはメルセデス、アストンマーティン、そしてフェラーリだ」と語った。
■ルクレールの存在が“引退”を促す?
フェラーリには、すでに好調なシャルル・ルクレールがエースとして君臨しており、仮にフェルスタッペンが加入するとなれば、ルイス・ハミルトンがわずか1年でチームを離れる可能性が前提となる。
この見通しについて、フェラーリの伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハの弟であるラルフ・シューマッハは、ドイツ『Sky Deutschland』で次のように語っている。
「ルイスは、マシンをうまく扱えていないように見える。ランド・ノリスに対する批判は多いが、実際にはルイスのほうが深刻な状況にある」
「彼は完全にスランプに陥っており、明らかに調子が上がっていない。私の経験から言っても、そうした状態が続くと、ある朝ふと『自分は一体何のためにこれをやっているのか?』と考えてしまうようになる。レースを楽しめず、チームの足を引っ張っていると感じるようになるんだ」
■「40歳、大富豪──引退しても不思議はない」
ラルフはさらに続ける。「彼はこう思うかもしれない。『もう人生を楽しみたい。40歳だし、十分なお金もある』とね」
「フェラーリとハミルトンが描いていたビジョンは壮大なものだった。しかし、現時点でルクレールとのパフォーマンス差は想定以上に大きい。ここまで差が出るとは正直思わなかったよ」
ドイツの『Sport1』でも、ハミルトンの様子について「コメントやボディランゲージを見る限り、絶望し混乱しているように映る」と指摘。
「復調を願うが、このままの状態が続けば、契約満了を待たずにヘルメットを脱ぐ(=引退する)可能性もある」と警鐘を鳴らしている。
■後任最有力はフェルスタッペン? マルコも見解を示す
もしハミルトンが引退すれば、その後任として最も有力とされるのは、当然ながらマックス・フェルスタッペンだ。
レッドブルの重鎮アドバイザーであるヘルムート・マルコもこの見立てに同意しており、こう語る。
「確かに、ルイスは今の状況に絶望しているように見える。ただ、彼は2026年の新マシンに希望を託しているのだろう。フェラーリが“当たり車”を作り、自分に合うマシンになってくれることを願っているはずだ」
■「フェラーリが“引退勧告”する可能性も」
さらに、元F1ドライバーのマルク・スレールは、「ハミルトンが自ら引退を選ぶとは限らず、結果が伴わなければ、フェラーリが事実上の“引退勧告”を出す可能性もある」と指摘する。
「そのとき、グッズの売上などはもはや意味を持たない。フェラーリが本気で成功を求めるなら、“あのマックス・フェルスタッペン”が市場に出るかもしれない状況を無視するわけにはいかないだろう」