記事要約
・カルロス・スリム氏は、セルジオ・ペレスのF1復帰について「彼次第」とし、情熱と選択肢がカギと語った。
・2025年は家族と過ごすペレスだが、2026年にキャデラックF1への加入が有力視されている。
・メキシコGPの継続開催も追い風となり、ペレスの復帰を後押しする材料になっている。
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■カルロス・スリム、ペレスのF1復帰に期待「彼次第だ」
F1界でセルジオ・ペレスの主要な支援者として知られる大富豪カルロス・スリム氏が、レッドブルを離脱したペレスのF1復帰の可能性について語った。
スリム氏は世界有数の富豪ファミリー出身で、現在もメキシコを代表する実業家の一人。通信会社の『テレメックス』など複数の企業を所有している。『After Lap』ポッドキャストの中で次のように語った。「それは彼自身にかかっていると思います。何を望み、どんな選択肢を取るかによるでしょう」
■ペレスは2025年シーズンを家族と過ごす
35歳のペレスは現在、2025年シーズンを家族とともに過ごしている。そのペレスは、2026年からF1に参戦予定の新興チーム・キャデラックF1への加入が有力視されている。
ペレスを支援するスリム氏は続ける。「チェコのように実績豊富なドライバーは、自分の心を動かすような挑戦を求めるものです。それが適切なタイミングであれば、なおさらでしょう」
■メキシコGP継続が追い風に
また、ペレスにとって追い風となるのが、メキシコGPの継続開催だ。メキシコシティ政府を率いるクララ・ブルガダ氏は先日、「数日以内にF1との契約に署名する」と明言しており、地元でのレース継続がほぼ確実となっている。
なお、F1で6勝を記録したペレスだが、レッドブルとの契約解除により約2000万ドル(約30億円)にのぼる違約金を手にしたと報じられている。スリム氏は、現状についてこう述べた。「彼は家族との時間を楽しみつつ、プロとしての活動にも力を注ぐことができます」
■復帰の鍵は「情熱」と「提案内容」
今後の去就について問われると、スリム氏は最後にこう締めくくった。「彼がどれだけ新たなプロジェクトに情熱を傾けられるか。そして、どのような具体的提案があるか。それが鍵になるでしょう。」