ホンダとタッグにも期待…アロンソｘアストンマーティンF1育成プログラム始動！21歳新星マリ・ボヤ加入
記事要約
・アストンマーティン・アラムコF1チームがドライバーアカデミーを発足し、育成プログラムを開始
・21歳のマリ・ボヤが初の所属ドライバーに就任し、FIA F3で表彰台経験を持つ有望株
・DPKレーシングとフェルナンド・アロンソとの戦略的提携で育成体制を強化
2025年6月24日、アストンマーティン・アラムコF1チームはドライバーアカデミーを発足し、初の所属ドライバーとしてスペイン出身の21歳マリ・ボヤを迎え入れたことを発表した。
現在、FIAフォーミュラ3選手権に参戦中のボヤは、若手育成プログラムを通じてモータースポーツ最高峰へのステップを踏むサポートを受ける。
■アストンマーティン・アラムコF1チーム ドライバーアカデミー発足
アカデミーは、卓越したドライビング才能を発掘・支援・育成することを目的とし、長期的な視点でドライバーとパートナーシップを構築する。
カートからフォーミュラカーまで幅広い階層から有望な人材を積極的にスカウトし、フィジカルトレーニング、メディアコーチング、シミュレーターセッションなど包括的な育成プログラムを提供するほか、レース週末への帯同を通じてチームや現役ドライバーから実戦的な学びを得る機会も設ける。
■21歳マリ・ボヤがアカデミー初の所属ドライバーに
マリ・ボヤ（本名：ホセ・マリア・ナバロン・ボヤ）は、3度のスペインカート選手権チャンピオンで、2020年にシングルシーターへステップアップ後、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップで年間2位。2023年からFIA F3選手権に参戦し、今年はカンポス・レーシングに所属してモナコで表彰台を獲得するなど、着実に実績を積んでいる。
■DPKレーシングとフェルナンド・アロンソの戦略的パートナーシップ締結
アストンマーティン・アラムコF1チーム ドライバーアカデミーは、DPKレーシングおよびフェルナンド・アロンソの豊富なカート育成経験とグローバルネットワークを活用する戦略的パートナーシップを締結。これによりアカデミーは初期段階から最も有望な若手才能を発掘・育成できる体制を強化する。
■マリ・ボヤのコメント
「アストンマーティン・アラムコF1チーム ドライバーアカデミーに参加できて夢が叶いました。これほど野心的なチームで学べる機会は他にありません。私の目標は、可能な限り多くの知識を吸収し、あらゆる面で貢献し、コース上で自分の可能性を示し続けることです。
F1チームの一員として、アストンマーティン・アラムコの環境に身を置けるのは本当に特別なことです。AMRテクノロジーキャンパスは刺激に満ちた場所で、今後のチャンスに胸が高鳴りますし、ドライバーとして成長するために努力を続けるのが楽しみです。
チーム内にフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール、ペドロ・デ・ラ・ロサといったロールモデルがいるので、この道のりがさらに意義深いものになっています。これ以上ない幸せを感じています。今はチームの信頼に応えるため、力強いパフォーマンスを見せることに集中しています。」
■アンディ・コーウェルのコメント
「まず、マリをこの新プログラムに迎えられることを大変うれしく思います。彼は優れた実績と天性のスピード、強い意志を兼ね備えた有望なドライバーであり、レースに必要なバランスの取れたアスリートでもあります。
私たちの目標は、レースクラフトや技術的フィードバック、メディア対応、フィットネス、人間的成長に至るまで、あらゆる面で彼の成長をサポートし、トップレベルのレースに求められる準備を整えることです。
また、アストンマーティン・アラムコF1チーム ドライバーアカデミーを発足できたことを誇りに思います。このプログラムは、卓越したドライビング才能を発掘・支援・育成するために設計されており、次世代ドライバーをオン・オフ両面で完璧なパッケージに育てる機会を提供します。若手ドライバーをキャリアの最も挑戦的で競争の激しいフェーズへと導くことは、チーム全体に共通する情熱であり、大きな特権です。」
■ホンダとのコラボにも期待
アストンマーティンは2026年からホンダと組むことが決まっているが、そのホンダはレッドブル・レーシングと一部共同でドライバー育成を実施してきた。今回アストンマーティンが育成方針を発表したことでホンダの育成システムとのコラボレーションも期待される。
また、アロンソはカートのシャシー、チーム、スクール、ドライバーマネジメント会社、アパレルなど引退後の体制を着々と整えているが、アストンマーティンと若手育成システムを運営することで、若いドライバーにF1へのステップアップのチャンスを広げる形となった。
