・サインツが2026年のレッドブル復帰に意欲「最強のペアになれる」
・過去のライバル関係も「今は良好」、トロ・ロッソ時代を振り返る
・「世界王者になるのが目標」F1への情熱と執念を語る
カルロス・サインツが、2026年に向けたレッドブルの選択肢のひとつとして再び注目を集めている。本人も「マックス・フェルスタッペンとのコンビは非常に強力になる」と語り、古巣復帰への意欲を隠さない。
サインツは2015年にトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)から20歳でF1デビューを果たし、当時のチームメイトは同じくデビュー戦を迎えたマックス・フェルスタッペン(当時17歳)だった。その後、ルノー、マクラーレンを経てフェラーリに加入したが、2024年限りでフェラーリから放出され、後任にはルイス・ハミルトンが就任した。
上位チームとの契約は実現せず、最終的にウィリアムズへの移籍を選択したが、開幕2戦後にリアム・ローソンに代わってレッドブル入りした角田裕毅が苦戦している現状もあり、サインツの“電撃復帰”の噂が再燃している。
かつてチーム代表だったクリスチャン・ホーナーも解任前、「自前のドライバー育成陣営にこだわる必要はない」と明言していた。
「もちろん、外部のドライバーも常に選択肢として視野に入れている。必要とあらば再びそうすることを恐れたりはしない」とホーナーは語っていた。
新たな憶測について問われたサインツは、ポッドキャスト『High Performance』でこう語った。
「正直なところ、僕はマックスと本当にうまくやっているんです。F1での最初の年(2015年)はトロ・ロッソで一緒に走り、ライバル関係にありましたが、それは比較的健全なものでした。そして今はとても良い関係です」
「もしそれ(過去のライバル関係)がレッドブルが僕を選ばない理由だとしたら、理解できません。僕たちはF1でものすごく強力なペアになれると思います」
当時のトロ・ロッソ時代を「人生で最も過酷な1年」とも表現し、こう振り返った。
「FP1、FP2、FP3のすべてで互いに勝とうとしていました。あの競争レベル、プレッシャー……それが自分を鍛えてくれました。あの経験は今でも変えたくないと思っています」
30歳となったサインツは、ウィリアムズ加入の決断を遅らせた理由についても明かした。
「遅くまで決めなかった理由のひとつは、2025年に競争力のあるクルマに乗れる可能性を信じていたからです。再び勝って、自分がこのF1の舞台にふさわしい存在だと証明したかったんです」
そして、今も目標はただひとつだという。
「僕の目的は世界チャンピオンになること。それが僕を突き動かしているんです。F1は僕の執着そのもの。常にデータやセットアップ、エンジニアに明日何を伝えるかまで考えてしまう。1日でも早く、その夢を叶えたいんです」
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