フェルスタッペン残留へ空気一変！新レッドブルF1が反撃へ「タイトルは終わっていない」マルコ＆シューマッハが語る逆転の可能性

2025年07月25日（金）5:55 am

・マルコ博士が「タイトル争いは終わっていない」と強調

・新代表メキース体制でフェルスタッペン残留の見方強まる

・ベルギーGPで新型フロントウイング導入、巻き返しに注目

わずか数週間前には「タイトルは絶望的」とも言われていたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）だが、F1第13戦ベルギーGPを前に、再び王座争いの可能性が語られ始めている。

マクラーレン勢──オスカー・ピアストリとランド・ノリス──に対してそれぞれ69点、61点のビハインドを抱えるフェルスタッペン。しかしレッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、『Speed Week』に対して「戦いは終わっていない」と強調した。

「我々にはまだ12戦のグランプリと4回のスプリントが残っており、GPで最大300ポイント、スプリントで32ポイントが獲得可能です」とマルコ博士。

「その前提に立てば、マクラーレンに近づけるアップグレードもベルギーで投入予定ですし、タイトル争いを諦める理由はありません」

レッドブル内の空気は一変しているという。『Sky Deutschland』の番組『Backstage Boxengasse』でラルフ・シューマッハは、ローラン・メキース新代表の存在がチームを大きく変えつつあると語った。

「メキースは素晴らしい人物です。彼とフェルスタッペンは昔からの信頼関係があります。彼がチームを一つにまとめ、全員が全力を尽くすようになるでしょうね」

シューマッハは、フェルスタッペンがメルセデス移籍を考えていた背景には、チーム内の雰囲気の悪化があったとも指摘する。

「マシンの不調、チーム内の問題、そして雰囲気の悪さが移籍を考えさせていたんです。ですが今は状況がガラリと変わりました」

「先週までは違った印象でしたが、現時点ではフェルスタッペンはレッドブルに残留すると思っています」

なお、フェルスタッペンは休暇中にサルデーニャでメルセデス代表のトト・ウルフと接触したとも噂されていたが、ウルフは2026年に向けてジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのラインアップを優先する姿勢を見せている。

フェルスタッペンは、前戦シルバーストンでスリムなリアウイングを使用し、予選ではポールポジションを獲得した。ただし、決勝では雨により不利な展開となった。

マルコ博士は、ベルギーでも同様の低ドラッグ仕様を採用する可能性を示唆しており、『De Telegraaf』によれば今週末のスパでは新型フロントウイングが主なアップグレードになるという。

「スパ・フランコルシャンは通常、非常に変わりやすい天候です。我々のマシンにはこのサーキットが合うはずですよ」とマルコ博士。

「ですが、その次のハンガリーはやや難しい戦いになるでしょうね」

フェルスタッペンはサルデーニャでの休暇を終え、ミルトンキーンズのファクトリーで再始動。シミュレーター作業を行い、メキースとの連携も深めた。

「先週はファクトリーに戻って、チームと一緒にシミュレーターで過ごしました。ローランと密に取り組むのが楽しみです」

「スパはクラシックで、カレンダーの中で常に僕のお気に入りのサーキット。オールドスクールなレイアウトで、すべてを完璧にやらないと良いラップは出せないんです」