・フェルスタッペンは2026年もレッドブル残留へ、脱退条項は形式的に失効
・ホーナー退任やメルセデス側の反応遅れも影響し、本人は残留を決断
・父ヨスはチーム体制変更を支持、過去の発言は「今とは違う」とコメント
2026年もマックス・フェルスタッペンはレッドブル・レーシングに残留する見通しだ。F1関係者の間でこの動きはすでに広く共有されており、オランダの有力紙『De Telegraaf』も「すべての憶測はゴミ箱行きだ。フェルスタッペンは2026年もレッドブルに乗る」と断言した。
同紙のエリク・ファン・ハーレン記者は、フェルスタッペンが今季サマーブレイクまでに選手権3位以内を確定させたことで、「長期契約に含まれていた脱退条項を行使することは、もはやできない」と報道。「もっとも、これは単なる形式にすぎない」としつつも、「本人はすでにレッドブル残留の意思を固めている」とX上で付け加えた。
フェルスタッペンは2028年まで契約を結んでいるが、内部の軋轢が噂されていた。特に、前代表のクリスチャン・ホーナーが2027年以降の“完全な契約自由”を認めなかったことが決定的な引き金となり、シルバーストン後に解任されたとも言われている。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、『Sky Deutschland』で「いま最も不確かなのは2026年だ。だからフェルスタッペンは安定を選んだと思う」と語った。「正式発表はしばらく先だろうが、彼はレッドブルに残るだろう」
さらにラルフは、フェルスタッペンがメルセデスの“反応の遅さ”に失望した可能性も指摘している。
「フェルスタッペン側はもっと迅速な対応を期待していたのかもしれない。最終的に承認されるまでに時間がかかりすぎた」
一時はトト・ウォルフとフェルスタッペンがサルディーニャ島で密会したとも報じられたが、当の本人は「同じ島でバカンスしてたら、そんなこともある」と取り合わなかった。
現在、脱退条項の期限はすでに終了しており、フェルスタッペンがチームを離れるには、レッドブルが契約解除に同意するか、他チームがバイアウト金1億ドル(約150億円)を払って契約を買い取る必要がある。『De Telegraaf』は「パフォーマンス条項を使わず、内紛を仕掛けて契約を買い取ってもらうような形での離脱は、もはや現実的ではない」と伝えている。
フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルミューレンはコメントを控え、「2028年までの現行契約がある」とだけ述べた。
一方、父親で共同マネージャーでもあるヨス・フェルスタッペンは、スパのグリッドでホーナー解任について尋ねられ、「変更するという決断が下されたのだから、それでいいと思っている。ちゃんと機能しているなら問題ない」と語った。
かつてヨスはホーナー解任を強く主張していたが、その件をニコ・ロズベルグに蒸し返されると、「あれは1年半前の話だ。今とは違う。言うことは何もない。大丈夫だよ」と応じた。
ロズベルグが「今はずいぶん静かですね?」とツッコむと、ヨスは「私はいつだって静かだよ」とかわした。
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