・サインツがオランダGP後に苛立ちを爆発、ローソンや審判を批判
・ローソンとの接触で10秒加算の処分を受け「馬鹿げた判定」と主張
・GPDA理事としてFIAに直接説明を求める意向を示した
F1第15戦オランダGPで、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)の不満が爆発した。レース後、ライバルのリアム・ローソン(レーシングブルズ)やスチュワードに対し強い言葉を浴びせた。
2025年シーズン、フェラーリのシートを失い、他のトップチームからも声がかからなかったサインツは、ザントフォールトでの決勝を「今シーズンの象徴」と振り返った。ポイント圏外に沈んだ後、次のように苛立ちを示した。
「正直、怒りが込み上げてきています。今週末も速さがあったのに、またしてもアレックス(アルボン)の前を走っていたのに、彼が5位でゴールし、僕はポイント圏外に終わったのです。今季ずっと同じことの繰り返しです」
レースの転機となったのは、ローソンとの接触だった。サインツには10秒加算のペナルティが科され、それを「人生で最も馬鹿げた判定」と痛烈に批判した。
「ローソンとはホイール・トゥ・ホイールで戦うことすらできません。僕は抜くつもりはなく、彼にイン側を閉じさせてタイヤを汚させ、次の周に仕掛けようとしていただけです。ところが彼はハンドルを握ってキープし続けるよりもクラッシュすることを選んだ」
さらに彼は、過去に戦ってきた「トップドライバー」と比較してローソンを批判した。
「ペレスやアロンソ、ガスリー、フェルスタッペン、ルクレール、ピアストリとならホイール・トゥ・ホイールで戦える。でもローソンがF1でこうしたことを起こしたのは今回が初めてではないけど仕方ない」
スペイン紙『El Mundo Deportivo』には「相手をリタイアさせる機会を狙った」とまで語り、「彼は酷いドライバーではないが、抜かれるくらいなら接触を選ぶ」と評した。
スチュワードの裁定にもサインツは怒りを隠さなかった。
「アウト側にいるドライバーが、イン側の判断に完全に委ねられるなんて信じられない。今日僕に起きたことは、自分だけでなくモータースポーツ全体にとって問題だと思います。接触しようとしていないアウト側にいるドライバーにペナルティを科すなんて、とんでもないことだし、一貫性が欠如していて到底理解できません」
今季からGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事に就任したサインツは、今回の件をFIAに直接訴える姿勢を示した。
「GPDAの理事としても心配ですし、非常に大きな問題だと考えています。FIAに直接説明を求めに行きます。」
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