F1候補生になるか?19歳ルーキー野村が勝率6割でSFL年間チャンピオン獲得!佐藤琢磨らも祝福

2025年09月10日(水)18:43 pm

記事要約


・野村勇斗が勝率6割でSFLシリーズチャンピオンに輝いた

・HRS出身のルーキー、今季ここまで15戦で9勝を挙げ安定した速さを発揮

・佐藤琢磨やチームと喜びを分かち合い、最終戦もてぎで注目集まる


9月6〜7日、スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)第14・15戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われ、19歳のルーキー野村勇斗(HFDP with B-Max Racing Team)が3位と優勝を飾り、最終戦を残してチャンピオンを決めた。勝率は6割という強さだった。

■チャンピオン決定に「びっくり」

記者会見では「本当に嬉しいです。チェッカーを受けてから1コーナーあたりで『チャンピオン決まったかも』と無線で聞いて、ちょっとびっくりしました」と冷静ながら驚きを隠せなかった。

ウイニングランでは「ヤッターといつもと同じような気持ちでしたが、マシンを降りてから実感が沸いてきました」と語っている。

■SFLマシン「乗りこなせるかな?」からチャンピオンへ

オフシーズン中に初めてSFLマシンに乗ったときは「なんだこれ、すごい速い、乗りこなせるかな?」と感じたという。HRS(ホンダ・レーシング・スクール)出身の野村は、3月の開幕戦・鈴鹿サーキットから3レース連続で2位発進。5月のオートポリス戦では2レースともノーポイントに終わったが、6月の岡山戦で3連勝、SUGO戦では4連勝を飾りランキング首位に立った。さらに富士スピードウェイの第13戦も制し、シリーズ8連勝を記録した。

日曜午前の第14戦はスタートでホイールスピンを喫し3位に終わったものの、午後の第15戦では気持ちを切り替えて優勝。ライバル佐野雄城(トムス)が4位に終わったことで、ポイント差は32に広がりタイトルが確定した。

野村はルーキーながら予選の速さ、スタートの巧さ、プレッシャーに動じない冷静さを発揮。ほとんどミスを犯さず安定した戦いぶりが光った。

HRC公式Xで配信されたレース直後の動画では、佐藤琢磨HRCエグゼクティブ・アドバイザーが「完璧だったね」と声を掛ける場面も。武藤英紀監督や大津弘樹アドバイザーらチームスタッフと喜びを分かち合った。

最終戦は11月29〜30日にモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催される。来季のステップアップ先にも注目が集まる。

■野村勇斗(のむら・ゆうと)

2005年11月12日生
2021年 HRS(旧SRS-F)スカラシップ獲得
2022年 フランスF4 2勝
2023年 FIA-F4選手権 年間4位(1勝)
2024年 FIA-F4選手権 チャンピオン(7勝)
2025年 SFL チャンピオン(15戦9勝、2位3回、3位1回)※第15戦終了時点

■2025 SFLシリーズチャンピオン 野村勇斗選手 記者会見

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