・アウディがアディダスと複数年契約、F1参戦準備を強化
・契約額は年2500万ユーロでメルセデスより小規模
・2026年2月にアディダス×アウディF1コレクション発売予定
2026年からF1に参戦するアウディが、アディダスと複数年にわたるパートナーシップ契約を結んだ。ただし、その契約規模はメルセデスとアディダスの契約より小さいことが明らかになった。
今週、アウディとアディダスは提携を発表。ドイツを代表するスポーツ用品ブランドであるアディダスが、2026年にザウバーをリブランドしてF1にデビューするアウディの公式アパレルパートナーとなる。
この契約は、2025年シーズン開幕前に始まったメルセデスとの契約と類似している。ただし『Bild』紙によると、アウディが受け取る金額は年間約43億円(2500万ユーロ)で、メルセデスに支払われている額より約8億6000万円(500万ユーロ)少ないという。同紙は「近年のF1でメルセデスがトップチームの一つであり、2014年から2021年にかけてドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル8回を獲得してきたことを考えれば当然だ」と報じた。
それでもこの提携は、ドイツ・バイエルン州イングルシュタットに拠点を置くアウディにとって大きな成果となる。完全なワークス体制でのF1復帰に向け、着実に準備を進めているからだ。
このパートナーシップの一環として、2026年2月にはアディダス×アウディF1コレクションが世界同時発売される予定で、ファンに向けたウェアやシューズ、アクセサリーが展開される。
アウディCEOのゲルノート・ドルナーは「アディダスとアウディは長年にわたりエリートスポーツの世界で歩んできました。共にF1という最高峰の舞台で新たなブレークスルーを実現したい」と語った。
アディダスCEOのビョルン・グルデンも「2026年にF1パドックへ“4つのリング”と“3本線”が並ぶことは、モータースポーツにおける新たな章の始まりです。待ちきれません」と意気込みを見せた。