・フェルスタッペンの記者対応問題でレッドブル内部に不満が広がり、話し合いで収束した
・レッドブルはマシン重量超過と不安定な性能に苦しみ、大幅な改善が急務となっている
・フェルスタッペンの自由な活動に対し、甘やかしとの指摘や移籍の可能性が浮上している
レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、マックス・フェルスタッペンが鈴鹿サーキットでの記者会見中にジャーナリストを退席させた件を受け、チーム内で不安が広がる中、フェルスタッペン本人と話し合いの場を持った。
ドイツ紙『Bild』によると、メキース代表は金曜朝、パドックでフェルスタッペンを呼び止め、その説明に耳を傾ける一方で、チームとしてメディアをホスピタリティエリア(取材対応場所)から排除する行為は支持しない方針であることを明確に伝えたという。
同紙は、フェルスタッペンがチームにとって極めて重要な存在であることから、この一件が「レッドブル内部で不満を引き起こし」、メキース代表は「微妙な立場」に立たされていると報じている。
4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンに正式な処分が下される見込みはないものの、今回の問題は話し合いをもって一定の収束を迎えたとみられている。
レッドブルにとって、この一件は厄介な時期に起こってしまった。2026年シーズンは、マシンの重量過多と不安定なパフォーマンスに苦しみ、出遅れている。
関係者によると、マシン重量は規定最低重量を最大20kg上回っている可能性があり、大幅な軽量化は今夏まで見込めないという。
「このような困難に直面するのは初めてではありません。必ず軌道修正できると確信しています」とメキース代表は語った。
フェルスタッペン自身も、チームが現在問題を抱え、堂々巡りの状態に陥っていることを説明した。
「課題は山積みです。なぜ今、これほど大きな問題を抱えているのかを理解する必要があります。一つの問題を解決しようとすると、すぐに別の問題が発生してしまいます」と苦境を認めた。
コース外では、フェルスタッペンはGT3マシンでのテスト走行やレース参加を通じてフラストレーションを発散している。ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)では、自身のチームが運用するメルセデスAMGで走行したことで、F1のメルセデスへの移籍の可能性を巡る憶測が再び高まっている。
元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、レッドブルがフェルスタッペンに異例ともいえるほどの自由を与えていると指摘している。
「マックスがこうした活動をできるのは良いことです。一方で、それをレッドブルが許しているのは驚きでもあります。レッドブルはマックスを失わないために『イエス』と言わざるを得ない立場にあります」とモントーヤは語る。
モントーヤはさらに踏み込み、フェルスタッペンの将来は別の場所にある可能性があるとの見解を示した。
「いずれにせよ、レッドブルはマックスを失うことになると思います。驚きはないでしょう。先週彼が走らせていたマシンを見れば分かることです」と述べ、メルセデスGT3マシンを引き合いに出しながら移籍の可能性を示唆した。
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