【ニュル24時間】死亡事故で問われる F1王者の情熱か無謀なリスクか、フェルスタッペンの課外活動

2026年04月21日(火)6:57 am

記事要約


・フェルスタッペンも参戦していた耐久レースで死亡事故が発生した

・今回の事故によりレッドブルはフェルスタッペンに他カテゴリーへの参戦を禁止することになるのか

・多くのF1ドライバーにとってニュルブルクリンクや耐久レースは挑戦しがいのあるレースである


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■ニュルブルクリンクの悲劇が波紋──フェルスタッペンの「課外活動」に潜むリスクに厳しい視線

ドイツの名門サーキット、ニュルブルクリンク*で発生した死亡事故により、耐久レースに潜むリスクへ改めて厳しい視線が向けられている。折しも、F1のインターバル期間中にマックス・フェルスタッペンが同地で精力的にレース活動を行っている最中の悲劇だった。

 *ニュルブルクリンク:旧コースの「北コース(ノルドシュライフェ)」と「GPコース」の2つからなるサーキットの総称。一般的には世界屈指の難所である北コースを指すことが多い。

■オイルに乗った6〜7台が次々に衝突

ニュルブルクリンク24時間のレース中、フィンランド出身のベテランドライバー、ユハ・ミエッティネン(66歳)が多重クラッシュに巻き込まれ、帰らぬ人となった。事故は高速区間「クロステルタール」で発生。先行車から流出したオイル類(エンジンオイル、燃料、ブレーキフルードなど)が引き金となったと報じられている。

当時、フェルスタッペンのチームメイトであるルーカス・アウエルも、レッドブル・カラーのメルセデスAMG GT3でコース上を走行中だった。

現場の状況について、ドライバーのミシャ・シャロウディンはF1中継も手掛ける配信大手『Viaplay』にこう証言している。
「極めて凄惨なクラッシュでした。誰かが路面にオイルを撒いてしまい、そこに6台か7台が衝突したんだと思います。あのセクションには時速220kmで進入します。そこでブレーキが効かなければ、どうなるかは明白です……」

■フェルスタッペン「モータースポーツの危険を再認識した」

この事態を受け、FIA(国際自動車連盟)は即座に追悼声明を発表した。
「我々の想いは、亡くなられた方のご家族やご友人、そしてこのイベントに関わるすべての方々と共にあります」

事故当時ピットにいたフェルスタッペンも、自身のSNSで沈痛な面持ちを明かしている。
「今日起きたことにひどくショックを受けています。モータースポーツは僕ら全員が愛するものですが、こうした瞬間は、それがどれほど危険なものであるかを改めて思い知らされます」

今回の事故を受け、絶対的エースであるフェルスタッペンがF1以外のハイリスクな活動に心酔している現状を、レッドブル側が容認し続けてよいのかという議論が再燃するのは避けられないだろう。

■「彼が4冠を手にしているからこそ」ライバルたちからの理解

一方で、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)会長のアレクサンダー・ブルツは、耐久レースへの情熱はフェルスタッペンだけのものではないと強調する。
「ニュルブルクリンクや耐久レースに魅了されているのはマックスだけではありません。かつてのアロンソがその好例です。ル・マンを筆頭に、耐久の世界はすべてのドライバーにとって抗いがたい魅力があります。マックスがGTマシンで挑戦できる環境にいるのは素晴らしいことですし、他の多くのF1ドライバーも同じことを望んでいるはずです」と、ブルツはドイツのモータースポーツメディア『Speed Week』に語った。

メルセデスのジョージ・ラッセルも、フェルスタッペンのF1における将来に注目が集まるなか、その心情に理解を示している。
「ノルドシュライフェを走ることが、なぜ彼をあんなに笑顔にするのかはよく分かります。僕もシミュレーターで何百周も走り込んでいますし、いつか実戦で走りたいと思っています。ただ、今の僕の目標はF1チャンピオンになることです。もし僕もすでに4つのタイトルを手にしていたら、おそらく彼と同じことをしていたでしょう。彼はキャリアの異なるステージにいます。彼が(F1に)留まるにせよ、去るにせよ、その決断は尊重されるべきものだと思います。」

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