・フェルスタッペンはF1が将来的にも魅力的なスポーツであり続けられるよう訴える
・フェルスタッペンにとって大切なのは幸せを感じられることをすることだとピケJrは話す
・フェルスタッペンが残留しなくてもF1は続いていくと語るミカ・サロ
4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが、F1の将来に対する懸念を改めて強めた。状況が改善されなければ、将来的にF1を離れる可能性もあることを認めている。
2026年レギュレーションの改正をめぐり、FIAおよびF1首脳陣との協議が続く中、フェルスタッペンは「一定の進展はある」としながらも、それは限定的だと指摘した。
「こうして話し合いが行われているという事実自体が、すでに進歩です。問題は、これらのレギュレーションを多少調整することはできても、根本的に何かが間違っているという点です。誰もが公に認めるわけではありませんが、それが事実です」とフェルスタッペンはスウェーデンの動画配信サービスである『Viaplay』に語った。
フェルスタッペンは、水面下で自身の意見を積極的に発信していることも明らかにした。
「僕はただ、状況を改善しようとしているだけです。たとえ数年後に引退するとしても、F1が素晴らしいスポーツとして残ってほしいと思っています。現状では、レギュレーションを利用し、それを悪用しようとしている人たちもいます。ですが僕にとって大切なのは“本物のF1”です。たとえ2年後や3年後に辞めるとしても、これからのドライバーたちにもF1を楽しんでほしいと思っています」と語った。
しかし、フェルスタッペンは2年後もしくは3年後もF1にとどまる意思は現時点でないことも明確にした。
「それ(レギュレーション)が変わらなければ、F1残留の可能性はありません」とフェルスタッペンは述べた。
さらに、F1が今後のPU規定を決定するタイミングを見据え、より長期的な解決策にも言及している。
「結局のところ、私はV10やV8エンジンの復活を選びます」
こうした姿勢は、周囲の関係者からも裏付けられている。パートナーであるケリー・ピケの兄であるネルソン・ピケJrは、フェルスタッペンの原動力が金銭ではなく純粋な情熱にあるとスペインの自動車専門サイトである『Soy Motor』にて明言した。
「マックスはとても率直な人物で、自分の感じていることをそのまま口にします。彼はお金のためではなく、F1そのもの、挑戦、そしてそれを楽しむためにここにいるのです。もしF1を楽しめなくなったら、別のことをするかもしれません。彼は自分の望むものを理解し、自分の気持ちに従って行動するタイプの人間なのです。もしF1でマックスが幸せを感じられなくなれば、『じゃあ、自分が幸せになれることをやる』と言うでしょう。GTレースでも、カートでも、ラリーでも、何でも構いません。自分にとって正しいと感じることを選ぶはずです」
ピケJrは、フェルスタッペンが一時的にF1を離れる可能性も十分にあり得ると付け加えた。
「状況が変わらなければ、『別のことをやりたい』と言う可能性はありますし、F1に再び魅力を感じれば戻ってくるでしょう。マックスの性格を考えれば、情熱や挑戦を感じられなくなった場合、別の道に進む可能性は十分にあります」
一方、元F1ドライバーのミカ・サロは、フェルスタッペンの離脱がF1にとって大きな損失になると認めつつも、それでF1が終わるわけではないとの見方を示した。
「フェルスタッペンがF1を去れば、非常に大きな損失になるでしょう。彼のドライビングスタイルは好きですし、攻撃的で信じられないほど速い。F1にとっては損失であり、他のカテゴリーにとっては利益になるでしょう」とフィンランド紙、『Ilta Sanomat』に語った。
しかし同時に、冷静に現実を見ている。
「もし気に入らないのであれば、別の場所に行けばいいのです。F1は一人の人間よりもはるかに大きな存在ですから、マックスのF1離脱によって変わることはないと思います。多くのチャンピオンが引退してきましたが、それでもF1は前進し続けています」
サロはまた、現在のフェルスタッペンの心境には、マシン性能やレッドブルのチーム状況も影響していると付け加えた。
「新しいマシンと、現在のレッドブルの競争力不足が大きな要因でしょう。何度もチャンピオンになっているドライバーが、10位前後を走ることでモチベーションが湧くとは思えませんから。」
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