ヘルムート・マルコ博士は当初、出席するとみられていたが、週末のレッドブルのホームレースであるオーストリアGPには姿を見せなかった。
現在のレッドブル上層部との気まずい対面を避けているとの報道が出ている。
ドイツ紙『Bild』は、昨年末にレッドブルのアドバイザーを退任した83歳のマルコ博士が、自身を退任に追い込んだとうわさされる上層部との「対立を避ける」ため、オーストリアGPへの出席を見送ることを選んだと報じている。
同紙によると、レッドブル上層部のマルク・マテシッツ、筆頭株主のチャルーム・ユーウィッタヤー、オリバー・ミンツラフCEOは、ホームレースに出席するだけでなく、マックス・フェルスタッペンの将来をめぐる新たな話し合いを行うため、レッドブル・リンクに集まるという。
その目的は、マックス・フェルスタッペンにチームへの長期残留を確約させることにある。
これは、レッドブルがフェルスタッペンの契約に含まれる離脱条項を買い取ろうとしているとの報道を受けたものだ。
マルコ博士は、話し合いは避けられないと認めた。
「フェルスタッペンにとって、競争力は常に最優先です」とマルコ博士はオーストリア紙の『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に語った。
「すべてのトップドライバーは、契約の中にパフォーマンスに基づく条項を持っています。その意味では、この時期に話し合いが行われる可能性は高いです。最も望ましいのは、双方が早期にもう一度合意に達することです」
フェルスタッペンは、かつてのメンターであるマルコ博士がオーストリアのシュピールベルクに姿を見せるものと考えていた。
「来ると思っていましたが、今は来ないと聞いています」とオランダ出身のフェルスタッペンは語った。
「一緒に本当に多くのことを経験してきました。彼が今ここにいないという事実には、もちろん少し違和感があります。でも一方で、僕は今も彼とたくさん連絡を取っていますし、よく話しています」
「僕は主に、一緒に過ごした素晴らしい時間や、一緒に成し遂げたことを振り返っています。彼が今ここにいないことばかりを考えているわけではありません」
「それは本当に大切な思い出ですし、素晴らしい時間でした。すごく奇妙に感じるわけでもありません。今も定期的に電話をしていますから。今はもうレースのことだけではなく、人生のいろいろなことについて話しています」
レッドブルがメルセデスやフェラーリとの差を縮めようと、今季最大規模のアップグレードパッケージを投入するタイミングだけに、今回の動きは重要な意味を持つ。
「僕たちチームにとって、これは本当に重要です。これまでのアップグレードで改善は見られています。ただ、大きく遅れている段階では、最初の改善は比較的進めやすいものです」と、フェルスタッペンは以前のアップグレードについて述べた。
「最も難しいステップは常に最後の一歩です。本当に勝利を争えるようにしてくれる、その一歩です」
レッドブルが再びトップに戻るまでどれくらい待つつもりなのか、マクラーレンのオスカー・ピアストリを巻き込んだシート交換に関する新たな憶測も出る中で問われたフェルスタッペンはこう答えた。
「様子を見るしかないですよね。今それに答えるのは難しいです。僕たちは4番手のチームでいることを望んでいません。だから改善したいんです。今はそこに向けて懸命に取り組んでいます」
ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、フェルスタッペンが現行レギュレーション下のF1でレースをするよりも、自身のGT3チームがスパ24時間レース制覇に挑む週末を見届けたかったのではないかと示唆した。
「できる限りレースを追いかけたいです」とフェルスタッペンは認めた。
「もちろん、僕自身も出場したいです。来年は日程が重ならないようにしてほしいということは、すでに話しています」
一方、オーストリアでは気温が急上昇しており、FIA(国際自動車連盟)はヒートハザード(熱中症リスク)を発令した。
これにより、ドライバーは議論を呼んでいる冷却ベストを使用できることになった。
しかし、フェルスタッペンはレース中に使用する考えはない。
「暑いです。それがどうしましたか?」と彼は主張した。
「今のマシンは、身体的にものすごく厳しいわけではありません。レース前に冷却ベストを着ますし、それで十分なはずです。これまでも暑い中でレースをしたことはありますし、1年前のオーストリアも暑かったです。」
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