レッドブルにとって重要なホームレースとなるオーストリアGPを控えるなか、長年チーフエンジニアを務めてきたポール・モナハンを巡る新たな憶測が、チーム内の動揺に拍車をかけている。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハによると、モナハンは最近、マックス・フェルスタッペンによる批判に反論するかのような異例の公的発言を行っており、チームを離れる可能性があるという。
ラルフ・シューマッハは、ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュラント)』に次のように語った。
「モナハンのような人物だけが、この件についてやや批判的なコメントをしていました。ただ、私が聞いている話では、彼はもう長くチームにとどまらず、すでに別の場所へ移る準備を進めているようです」
シューマッハは、この情報を確認できたわけではないと前置きしながらも、モナハンがフェルスタッペンを巡る一般的な見方に公然と異を唱えたことは、注目に値すると指摘した。
「そうした見方に対して、公式な立場にある人物が声を上げたのは初めてでした」
こうした噂の背景には、フェルスタッペンの契約に解除条項が存在するなか、レッドブルが今シーズン終了後もチームに引き留めようと懸命に動いている状況がある。
最近では、フェルスタッペン本人とマネージャーのレイモンド・フェルミューレン、レッドブル共同オーナーのマルク・マテシッツ、筆頭株主のチャルーム・ユーウィッタヤー、オリバー・ミンツラフCEO、レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースが参加した会談が、ザルツブルクで行われた。
その後、ドイツ紙『Bild』は、レッドブルがフェルスタッペンの契約解除条項を買い取ることを検討しており、同様の協議が今週末のオーストリアGP期間中にも行われる見通しだと報じている。
シューマッハは、今大会がレッドブルF1テクニカルディレクターのピエール・ワシェにとっても重要な一戦になると考えている。大幅なアップデートが施されたRB22が投入される予定だからだ。
「もしワシェが全面的に刷新されたマシンをレッドブル・リンクに持ち込み、チームが再び上位争いに加わってトップとの差を明確に縮めることができれば、フェルスタッペンのチームに対する信頼は再び大きく高まると思います。成功しなければ、技術部門の上層部で何かが起きても不思議ではありません」
さらにシューマッハは、レッドブルが現在も、元アドバイザーのヘルムート・マルコ博士が不在となった影響を受け続けていると主張した。マルコ博士は今週末、オーストリアGPで引退後初めて公の場に姿を見せる予定となっている。
「何度でも言いますが、あの役割(現場の調整役)を担っていたのは常にマルコ博士でした。ミンツラフCEOは自分の仕事をどれほど見事にこなしても、F1での経験が単純に足りません。」
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