フェルナンド・アロンソの不透明な去就が、F1界全体の懸念事項になりつつある。FIAのモハメド・ビン・スライエム会長が公に残留を働きかける一方、アストンマーティンは水面下であらゆる可能性に備えている。
マドリードで開催されたニュー・エコノミー・フォーラムで、ビン・スライエム会長は、すでにローレンス・ストロールと面会しており、アロンソ本人とも直接話す前に率直な意見を示唆していた。
「フェルナンド・アロンソという偉大なチャンピオンが、置かれた状況だけを理由に去ることを、私たちは絶対に容認できません」
ビン・スライエム会長はさらに、FIAとして競争力の改善につながる方策を引き続き探る意向も示した。
「最近、彼がとても落ち込んでいるのを見て、こう言いました。『フェルナンド、気持ちは分かります。2度のチャンピオンであるあなたが母国に来て、最下位に終わるなんて、到底受け入れられません』と」
「5月初めの時点で、私たちはすでにレギュレーションの枠内で、チームがエンジンの状況を改善できるよう、いくつかの措置を講じていました。私たちは支援するためにここにいます」
しかし、アロンソによれば、自身の決断は単にアストンマーティンとホンダの改善を待つというだけの話ではない。
マドリンクでイタリアの『Mediaset(メディアセット)』の取材に応じ、次のように語った。
「まだ考えなければなりませんし、話し合う必要もあります。今週末(スペインGP)はチームとのミーティングや会食があります。来週、どうなるか見てみます」
45歳のアロンソは、新レギュレーションの下でアストンマーティンが出だしにつまずいたことが、自身の考えに大きく影響していると認めた。
「一番の問題は、出だしでつまずいたことです。新しいレギュレーションでスタートした時点で、これほど後れを取っていると、挽回して追いつくのは非常に難しいです。2026年には、もっと大きな期待を抱いていました」
2027年に大きく改善すると約束されても、それだけで残留を決めるわけではない。アロンソは笑みを浮かべながら、こう語った。
「信じないでしょうね。F1に20数年もいれば、8月や9月に出てくる約束というのは……。むしろ、自分の気持ちや移動のこと、それに、ほかのスポーツでやってみたいと考えているプロジェクトのことが大きいと思います。どうなるか見てみます」
アストンマーティンF1 チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、チームがアロンソの残留を望んでいると引き続き強調している。ただし、代替案を用意している可能性は否定しなかった。
スペインGP週末の金曜日、クラックは次のように語った。
「名前は一切挙げませんし、プランBについてもお話ししません。フェルナンドが続けてくれることを、私たちは強く願っています。彼は私たちのチームにとって非常に重要です。F1にとっても非常に重要です。」
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