「ミニDRS」と「Tトレイ」問題で激化するレッドブル vs マクラーレン!フェルスタッペン静観「僕はザックと良い関係」コース外バトルに興味なし

2024年10月22日(火)11:54 am

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、レッドブルとマクラーレンの間で激化しているコース外バトルには関わらない意向を示している。3度のワールドチャンピオンとして、友人であるランド・ノリスとのコース上でのバトルに集中している一方、両チームのボスたちはコース外で戦っている。

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■「ミニDRS」と「Tトレイ」問題

レッドブルはF1アゼルバイジャンGPの後、マクラーレンの「ミニDRS」リアウィングを禁止に追い込み、マクラーレンはF1アメリカGPで「Tトレイ」問題で反撃した。FIA(国際自動車連盟)はアメリカでの論争に対して終止符を打ったが、レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、パルクフェルメでの不正なセッティング変更は、カメラや監視が厳しいため不可能だと主張している。

一方、マクラーレンのザック・ブラウンCEOは、「レッドブルのメカニックたちがこのシステムを使用しなかったと誓約書にサインしてほしいものだ」と反論した。このシステムとは、FIAの検査官がパルクフェルメで封印する必要がある「車高調整システム」のことだ。

FIAのシングルシーター部門の責任者であるニコラス・トンバジスは、過去のカメラ映像を遡って調査するつもりはないとしつつも、不正な調整が行われた可能性を「完全に排除することは不可能」だと認めている。

■「ミニDRS」の損失は大きい

オランダ人のレーシングパーソナリティであるトム・コロネルは、「ミニDRS」を失ったことでマクラーレンがタイム上で大きな損失を受けたと考えていて、『Viaplay』で次のように語っている。

「あのリアウィングの変化は非常にはっきり見て取れる。画像を見れば、ウィングの一部がもう上がらなくなっているのが見えるんだ。あの小さなトリックを失ったことが、彼らに不利に働いているんだ」

■マルコの発言はメンタルヘルスに良くない

このマクラーレンとレッドブルのいざこざは、オースティンでさらに小競り合いに発展し、ブラウンはノリスの弱点に関するマルコの発言がF1のメンタルヘルスに対する意識向上を後退させるものだと非難した。

これに対してマルコ博士(81歳)は、こう反論した。

「それは全く本意ではない」

「ザックがそれをどう解釈したのかは不公平だと思う。私は常にランドとは良い関係を築いてきたのに残念だ。これは純粋に彼の経験と成熟度に言及しただけだ」

「あと2年もすれば、彼は精神的にもずっと強くなるだろう。皆も知っている通り、マックスもF1での初期にはミスを犯していたんだ。ランドは素晴らしいドライバーだが、プレッシャーも大きい。そして、もっとルーティン化され、経験と成功を積めば自然とそれに対処できるようになるだろう」。

■本人たちは意に介さず

興味深いことに、アメリカGPのレースでは、ノリスのペナルティを巡ってレッドブルとマクラーレンが争っている中で、実際のバトルを繰り広げていたフェルスタッペンとノリス本人たちは、この対立には関わらない姿勢を取っている。

ノリスは「自分は正しいことをしたと思うけど、ルールを決めるのは僕じゃない。マックスはよく走ったし、楽しいレースだった。彼はしっかり守って、やるべきことをすべてやっていた」とコメントした。

■フェルスタッペンはザック・ブラウンと良好な関係

フェルスタッペンは、マクラーレンのブラウンCEOとレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、個人的な問題をチーム間の対立に介入させていると考えている。

「僕の問題じゃないし、全く興味もないよ。これに関しては、マクラーレンがすべて騒いでいるわけではなく、むしろザックの仕業だと思う」

「彼はクリスチャンが好きじゃないし、クリスチャンもザックを好きじゃないんだろう。でも、彼らが互いに好意を抱いていないことは、僕には関係のないことだ。僕は今でもザックと良い関係を築いているよ。別にお互いに電話をかけ合う仲ではないけど、彼に会ったばかりだし、僕たちは問題ない。だから、このニュースを読んだり聞いたりするなら、画面を消してMotoGPを観るよ。」

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