記事要約
・マクラーレンが2025年の序盤戦で圧倒的な強さを見せた秘密はタイヤにある。
・メルセデスのジョージ・ラッセルは「この差は簡単に埋まらない」とマクラーレンの優位を強調。
・レッドブルはタイヤの摩耗と発熱に苦しむが、マルコ博士は「5戦以内に追いつける」と自信を示した。
■マクラーレンの支配は続くのか?レッドブルは反撃を狙う
2025年F1開幕戦オーストラリアGPで、ランド・ノリスが優勝し、ついにマックス・フェルスタッペン以外のドライバーがワールドチャンピオンシップのリーダーとなった。そのマクラーレンの速さの秘密は空力ではなくタイヤ・マネジメントにあるようだ。
マクラーレンの魔法のようなタイヤの発熱と耐久性は他を圧倒しており、ライバル勢はどうやってタイヤを発熱させながらも耐久性の高いマシンを生み出せたのか、首をかしげている。メルセデスのジョージ・ラッセルは「シーズン序盤で0.6秒の差があれば、誰も追いつけない」とお手上げだ。
しかし、レッドブルのヘルムート・マルコ博士は2025年のタイトルを争えると確信し、「5戦以内にマクラーレンに追いつける」と楽観的な見解を示した。
現状の分析については「8~10周目になると我々のタイヤのデグラデーション(摩耗)が本格的に始まり、マクラーレンとの差が1秒に開きます。しかし、その差を縮めるために取り組んでいるところです」と語った。
■マクラーレンの強み、レッドブルの疑問、メルセデスの悩み
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「これほどまでにタイヤ性能で優位に立つマシンはこれまで見たことがありません」とコメント。「通常は発熱しやすいタイヤは摩耗が早くなるものですが、マクラーレンはこの問題を完全に克服しています」という。
レッドブル陣営ではマクラーレンの「ウイングの柔軟性」がタイヤを含めたパフォーマンスに影響しているのではないかと疑問を持っているが、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「それとは関係ない」と断言した。「純粋なパフォーマンスではなく、彼らはタイヤを積極的に攻めつつ、摩耗を抑えることができています。我々が同じことをすると、タイヤをオーバーヒートさせてしまうんです」と、この問題の難しさを説明した。
■レッドブル、当面の秘策はお得意の...
マルコ博士は「アップグレードを進めており、3~5戦以内にはマクラーレンとの差を埋められます」と自信を見せる。「重要なのはこの期間を最大限に活かすことです。今の問題はタイヤの発熱と摩耗ですが、解決に向けて全力で取り組んでいます」と語った。
また、マルコ博士は、レッドブルがフェルスタッペンとともに「プレッシャーをかけ続ければ何でも可能です」と心理戦を仕掛けて、マクラーレンのミスを誘発する作戦も考えているという。「(オーストラリアGPで)ミスをしたのはピアストリだけではありません、ノリスも危うくスピンしかけました。彼らは2人ともとても強いですが、24レースのうち最初のレースに過ぎず、我々はまだ諦めたわけではありません」とマルコ博士は強調した。
果たして、レッドブルの巻き返しは成功するのか?今後数戦の展開が、2025年シーズンの行方を大きく左右しそうだ。