記事要約
・元F1チームオーナーのエディ・ジョーダン氏が2025年3月20日に76歳で逝去。
・1991年にF1参戦したジョーダン・グランプリは1998年に初優勝、通算4勝を挙げた。
・2005年にチームを売却し、現在のアストンマーティンF1の前身となる。チーム売却後はF1解説者として活躍。昨年末にガンを公表していた。
F1チーム『ジョーダン・グランプリ(Jordan Grand Prix)』の創設者であり、元レーシングドライバーのエディ・ジョーダン氏が2025年3月20日に亡くなった。76歳だった。
アイルランド・ダブリン出身のジョーダン氏は、1970年代から1980年代初頭にかけてレーシングドライバーとして活躍し、その後、自身の名を冠した『ジョーダン・グランプリ』を創設した。
同チームは1991年にF1デビューを果たし、のちにF1最多チャンピオンとなるミハエル・シューマッハを発掘。1998年のベルギーGPでデイモン・ヒルがチームにF1初優勝をもたらし、ジョーダン・グランプリは通算4勝を挙げた。2002年には「Jordan Honda EJ12」で日本人ドライバー佐藤琢磨を起用するなど、F1界に多大な影響を与えた。
2005年を最後にF1から撤退したジョーダン・グランプリは、その後ミッドランドF1、スパイカーF1、フォースインディア、レーシングポイントを経て、2021年からはアストンマーティンF1チームとして現在もF1に関わり続けている。
チーム売却後はF1解説者として活躍し、率直な意見で人気を集めた。しかし、昨年末のポッドキャストで自身がガンを患っていることを公表していた。