記事要約
・リアム・ローソンがレッドブルでの2戦目を終え、次戦で角田裕毅に交代するという噂が加熱中
・角田は「100%準備ができている」と自信を示す一方、ローソンは過去の実績を挙げて反論
・ラルフ・シューマッハはレッドブルの混乱を厳しく批判し、「ローソンを残すべき」と提言
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■ローソンは中国GPで低迷、角田との交代が濃厚か
リアム・ローソン(レッドブル)が、中国GPを最後に次戦以降はシートを失う可能性があるとの噂が加速している。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ドイツ『Sky』で「ローソンは次戦に出場しない。代わりに(角田)裕毅が乗るだろう」と発言。「まだ正式発表ではないが、おそらくそうなる。ローソンはレーシングブルズに戻り、再び成長を図ることになる」と述べている。
■角田は自信満々、ローソンは反論
中国GPでローソンは週末を通して最も遅いドライバーのひとりだったが、その中で角田裕毅は「100%」交代する準備ができていると宣言。「自分のほうが速い」と自信を見せた。
一方、悲惨な結果に肩を落としたローソンは「彼が何を言おうと構わない。でも僕は何年も彼とレースしてきたし、ジュニアカテゴリでもF1でも勝ってきた」と反論している。
■レッドブル、今週の会議で方針決定
ローソンの処遇を含め、今週レッドブルは本拠地のイギリス・ミルトンキーンズでRB21の課題やチーム体制について議論を行う予定だとされている。ヘルムート・マルコ博士は「今週、ミルトンキーンズで会議があり、この“小さな差”をいつ、どうやって埋めるか話し合う予定だ。心配はしているが、諦めてはいない」と『Servus TV』に語った。
■混乱続くレッドブル、シューマッハが痛烈批判
一方で、元F1ドライバーで優勝経験者のラルフ・シューマッハは、現在のチーム運営に対し「レッドブルは完全なカオス状態だ」と批判。「トップチームなのに遅いだけでなく、ドライバーをコロコロ入れ替えてまるで茶番だ。信じられない。何より経営面でも問題が多い。これではせっかくうまくいっていたレーシングブルズを混乱させ、不安定にしてしまう。私の見解では、マックス(フェルスタッペン)に対抗するチャンスのない角田も燃え尽きさせてしまう」と強調した。
また、「誰を2台目に乗せたところで、数戦でまた交代になるだけだ。むしろローソンを残して、クルマの競争力を上げるよう努力をすることをお勧めする。もし私が角田のマネージャーなら、レッドブルへ行くことは勧めない」とも語っている。
●【ポイント】コンストラクターランキング/第2戦F1中国GP終了後
●【ポイント】ドライバーランキング/第2戦F1中国GP終了後