アロンソ「今年は全戦リタイアでも構わない」2026年ニューウェイ&ホンダと頂点狙う覚悟

2025年05月28日(水)10:26 am

記事要約


・アロンソは2025年を「来年の準備期間」として割り切り

・ニューウェイも加わった2026年プロジェクトに全力投球

・「今年全リタイアでも構わない」と語るほど2026年に自信


■2026年プロジェクトに集中、ニューウェイも現場入り

フェルナンド・アロンソは、2025年シーズンを通して苦戦が続くことを覚悟している。

3月から本格的に始動したアストンマーティンの2026年プロジェクトに注力してきたアロンソだが、その体制には元レッドブルの名エンジニア、エイドリアン・ニューウェイも加わっている。モナコGPでは、ニューウェイが初めてチームの現場に帯同した。

ニューウェイは「2026年のマシンに集中してきた」と語り、「ただ、今季のマシン開発を担当する小規模なチームとも昼食時に意見交換をしており、今後数カ月はその協力も続けていくつもりだ」と付け加えた。

今季序盤はグリッド後方に沈んでいたアストンマーティンだが、直近では明らかなパフォーマンス向上を見せており、ニューウェイは「シルバーストンあたりで」さらなるアップグレードを投入予定だという。

■アロンソ、今季無得点も「2026年に勝てば満足」

しかしその一方で、アロンソはいまだ今季無得点。モナコのグリッド上でDAZNのインタビューを受けた際には、パフォーマンス以上の予選順位を記録したことで知られるベテランに対し、日曜の決勝でどの順位に満足できるかを問われた。

「2026年のオーストラリアで勝つことかな」とアロンソは笑顔を見せた。

実際、モナコ決勝では入賞圏内を走行していたにもかかわらず、エンジントラブルによりリタイアを喫した。

アロンソは「今日は不運だったとは思っていない。隕石がエンジンに当たったわけじゃない。壊れたのは、コンディションが悪くて、準備不足だったからだ」と語った。

「メルセデスエンジンは6台か7台走っているけど、壊れたのは僕のだけだった。ただ、自分が100%の力を出せていれば、結果はあとからついてくるものだと思っている」

■今季は「来年のためのテスト」、全リタイアでも構わない

「もし自分のミスだったり、力を出せていなかったり、マシンにフィーリングがなかったり、スタート直後に誰かにぶつかっていたら、今ごろ苛立っていたはずだ。でも、僕は毎日トレーニングして、世界選手権に臨んでいるかのような意識で準備している」

43歳のアロンソは、2025年を「来年に向けたテストの一年」と位置づけている。

「正直に言うと、このままの展開がシーズン通して続いても構わないし、来年オーストラリアで勝てればそれで満足だ。今P8でフィニッシュしたところで、シーズン終了時に8ポイント持っているか22ポイント持っているかなんて、僕にとっては何も変わらない」

「来年のレギュレーション変更でこそ、僕たちは本当にチャンピオン争いができると期待している。だから、今年は全部リタイアしても構わないと思っているんだ」

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