記事要約
・フェルスタッペンが接触を反省「起こるべきではなかった」
・レース後インタビューでは「後悔はすべきでない」と強気な発言
・マルコは感情的な行動の背景にF1の曖昧な基準を指摘
■フェルスタッペン、接触を反省も「後悔すべきではない」──揺れる本音と建前
F1スペインGP決勝での接触騒動から一夜明け、マックス・フェルスタッペンが自身のInstagramに投稿。レース終盤に起きたジョージ・ラッセルとの接触について初めて反省の意を示した。
「バルセロナではエキサイティングな戦略で良いレースができていたけど、セーフティカーが出てから流れが変わった」とレースを振り返り、「終盤のタイヤ選択、そしてリスタート後のいくつかの動きがフラストレーションを募らせ、その結果として正しくない、起こるべきではない行為につながってしまった」と綴った。
続けて「チームのために全力を尽くしているし、感情が高ぶることもある。勝つときも負けるときも、チームとして一緒だ」と語り、次戦カナダGPに向けて「またモントリオールで会おう」と前向きなメッセージを送った。
■公の場では“反省なし”の姿勢だった
レース後のインタビューでは対照的な強気な姿勢を見せていた。
「ペナルティを受けたのは当然だ。それ以上言うことはない」と語り、ラッセルとの話し合いについても「するつもりはない」と一蹴。「人生においてあまり後悔はすべきではない。人生は一度きりなんだから」と開き直るような発言も飛び出した。
この一貫しない態度はSNS上でも物議を醸しており、「謝るべきか、強がるべきか」「本音と建前が見え隠れしている」といった声も上がっている。
■マルコ「感情が高ぶっていた」──スタンダードの不明瞭さを問題視
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンの行動を「感情が高ぶっていた」と擁護した。
「正直なところ、F1が抱えている最大の問題は、ドライビングスタンダードの不明瞭さだ。何が許されて、何が許されないのかが自然ではなく、そこに大きなフラストレーションがある。そのフラストレーションが彼の走りに表れた」とコメント。行為自体の正当化は避けながらも、背景にある制度的課題に言及した。
ルールの不透明さがもたらす緊張、そして感情の揺れ。それらが交錯する中で、フェルスタッペンの言動は、今後も注目を集めそうだ。
●【F1スペインGP】2025年F1開催日程・タイムスケジュール・結果