記事要約
・レッドブルがカナダGPでラッセルの行為に正式抗議を提出
・セーフティカー中の減速や無線発言が「非スポーツマンシップ」と主張
・スチュワードは抗議を却下し、ラッセルの行動に問題なしと結論
■レッドブル、ラッセルの“ブレーキ行為”を抗議も却下…FIA「非はない」
F1第10戦カナダGPで、レッドブルはメルセデスのジョージ・ラッセルに対して正式な抗議を提出した。抗議の内容は、セーフティカー導入中にラッセルが不必要かつ不規則なブレーキングを行い、これによってマックス・フェルスタッペンが不正に追い越してしまったというもの。また、ラッセルが無線で「フェルスタッペンに抜かれた」と伝えた行為が「非スポーツマンシップ」に該当すると主張した。
しかし、スチュワードはこの抗議を「根拠なし」として却下。抗議にかかった費用も返還されない判断が下された。
■レッドブルの主張
レッドブルは、セーフティカー導入中にラッセルがターン12と13の間で不必要に減速し、その結果フェルスタッペンが追い越しを行ったと主張。その後ラッセルは加速して再び前に出たが、この一連の動きが意図的であり、追い越しを誘発させる目的だった可能性があると見ていた。また、ラッセルの無線発言についても、レースコントロールへの介入を意図した可能性があると指摘した。
■メルセデスの反論
ラッセルは「タイヤとブレーキの温度を維持するための通常の操作であり、特に強いブレーキをかけたわけではない」と説明。実際のブレーキ圧も30psiと軽微なものであり、フェルスタッペンの位置を確認したうえで操作したと述べた。また、無線での発言も「事実の報告に過ぎず、処罰を促す意図はなかった」と主張した。
■FIAとスチュワードの判断
FIAのマリオン氏は「セーフティカー中の周期的なブレーキングは一般的であり、ある程度の加減速は許容されている」と指摘。スチュワードもこれを支持し、「ラッセルに不規則な運転はなく、無線での報告も非スポーツマンシップ行為には当たらない」と判断した。
■結論
・抗議は却下(根拠なし)
・抗議費用は返還されず
・スチュワードは「ラッセルに非はない」と明確に判断
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