・FIAがF1における抗議・上訴手数料の見直しを検討中
・レッドブルとマクラーレンの対立が見直しの契機に
・今後は調査費用の導入で抗議の抑制と制度の厳格化も
F1では現在、抗議・上訴・再審請求などに関する手数料の見直しに加え、新たに「調査費用」を導入する動きが進められている。
この動きの背景には、レッドブルとマクラーレンの間で最近起きた緊張関係がある。レッドブルがマクラーレンに対して「技術的不正」、とくに「タイヤ内に水を入れていた」といった疑惑を示唆したことに対し、マクラーレン側が強く反発したと報じられている。
当時、マクラーレンのCEOザック・ブラウンは次のように語っていた。
「レース後に他チームを抗議するのであれば、正式な手続きを踏むべきです。出所を明かし、一定の金額を支払って、正々堂々とやるべきです」
こうした背景を受け、7月22日にロンドンのフォーミュラ・ワン・マネジメント本部で開催されたF1コミッションの会合では、抗議関連の手数料見直しが議題として取り上げられた。
FIAは公式声明の中で次のように述べている。
「抗議、上訴、再審査にかかる保証金手数料の見直しと、必要に応じた調整を行う方針で合意しました。また、調査手数料の導入についても議論がなされました」
これにより、今後F1では安易な抗議や訴訟合戦を抑制しつつ、手続きをより厳格に管理する方向へと舵が切られる可能性がある。
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