ハミルトンがピアストリに意味深助言「もう譲るな」マクラーレンF1内対立激化に自身の“07年体験”重ねる

2025年10月09日(木)11:43 am

記事要約


・ハミルトンがピアストリに「もうポジションを譲るな」と助言。自身のマクラーレン時代を踏まえた発言として注目を集めた。

・ピアストリは笑顔で「彼も経験してますから」と応じ、タイトル争いの重圧の中で冷静さを保とうとしている。

・元F1ドライバーのアルバースはピアストリの発言を「愚痴っぽい」と批判し、モンツァのチームオーダー騒動との比較も一蹴した。


ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、マクラーレン内でのチームメイト対決が激化するオスカー・ピアストリに対し、意味深なアドバイスを送った。

7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、2007年にフェルナンド・アロンソとマクラーレンでコンビを組んだ経験を持ち、チーム内政治を誰よりも理解している人物だ。現在タイトル争いの中心にいるピアストリに対し、どんな助言をするかと問われると、彼は笑みを浮かべて答えた。
「もうポジションを譲るな」

マクラーレンはイタリアGPで、ピットストップのせいで遅れたランド・ノリスにポジションを譲るようピアストリに指示を出していた。さらにシンガポールGPでは、オープニングラップでノリスに押し出される形となり、ピアストリは「ポジションを戻すべきだ」と不満を漏らしたが、チームはこれを拒否していた。

このハミルトンのコメントを『UOL Esporte』の記者ジュリアーネ・セラソリから伝えられたピアストリは、思わず笑顔を見せた。
「彼も何度もあの立場を経験していますからね。ありがたく受け取ります」と軽く返した。

■チーム内バトルの行方

冷静沈着なイメージのあるピアストリだが、ここ数戦では感情をあらわにする場面も見られ、タイトル争いのプレッシャーが影響しているのではないかという声も出ている。

一方、元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは『De Telegraaf』で、シンガポールでのピアストリの発言を批判した。

「何をそんなに文句言っているんだ? レースしてるんだろ?」
「まったく、年寄りみたいな愚痴ばかりだ」とも付け加えた。

また、アルバースはシンガポールでの接触をイタリアのチームオーダー騒動と比較する声にも否定的だ。
「もう何でもかんでも比較するのはうんざりだ」
「モンツァでは状況は明確だった。前を走っているドライバーが先にピットインを決める。ノリスはアンダーカットを避けたかっただけで、ピットストップのミスはチームの責任であり、ランドのせいじゃない」と語った。

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