・フェルスタッペンの猛追でピアストリのリードが急減、マクラーレン内部に緊張が走る
・ブラウンCEOとステラ代表が「レッドブルの勢い」を認め、現実を直視する姿勢を示す
・元F1ドライバーらは「チーム全体が神経質」「ピアストリに冷静さ欠く」と指摘
マクラーレン内部の緊張が急速に高まっている。マックス・フェルスタッペンの容赦ない追い上げによって、かつては安泰と思われたオスカー・ピアストリのタイトルリードが急速に削られているのだ。
F1アメリカGPはマクラーレン陣営にとって厳しい週末となり、チーム代表のザク・ブラウンCEOはレース後、「終わってホッとしている」と漏らしたうえで、レッドブルの勢いを認めた。
「ランド(・ノリス)はマックスと同じくらいのスピードを持っていたが、ルクレールの後ろにいて距離がありすぎた。オスカー(・ピアストリ)は週末を通してマシンに苦しんでいた。彼にとっては良い週末ではなかった」とブラウンは語った。
「彼ら(レッドブル)の勢いを止めなければならない。だが、厳しい戦いになる。世界選手権はまだ終わっていない。」
実際のところ、ピアストリの冷静さは数戦前から揺らぎ始めており、序盤戦の鋭さが影を潜めつつある。
「自分としては大きなドライビングミスをしたとは思っていません。ただ、すべてがうまく噛み合っていない感じです」とピアストリは反論した。「この週末はマシンの感触がしっくり来ませんでした。それがすべてを物語っています。」
パドックでは「神経質さが表に出てきた」との見方も広がっている。元F1ドライバーのギード・ファン・デル・ガルデは『Viaplay』でこう語った。
「彼らは震えている。チームの内部も、2人のドライバーも、多くのミスを犯しているのが見て取れる。ピアストリは完全に掌握できていない。ノリスも予選では悪くなかったが、それでもトップから0.3秒遅れている。マックスは追う立場にありながら、こういうタイトル争いで勝ち方を知っている。」
同じくオランダ人解説者のクリスチャン・アルバースも、ピアストリの冷静な態度の裏に緊張が潜んでいると分析する。
「みんな彼を“クールな男”だと言うが、実はそうでもないのかもしれない。見た目にはミスがないが、静かすぎるんです。結局、結果が出ていない。」
マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表も、レッドブルの現状を認めざるを得ないと語った。
「フェルスタッペンとレッドブルが現時点で最も競争力のあるマシンを持っていることを認めなければなりません」と『Sky Italia』に語り、「確かにコースレイアウトの影響もありますが、我々とフェルスタッペンとの差をそれだけで説明することはできません。ライバルたちはマシンを進化させており、我々もさらに引き出す必要があります」と続けた。
それでも士気は保たれているとステラは強調する。
「選手権は3人による戦いです。我々はまだ自分たちの運命をコントロールできる立場にいます。マシンは競争力がありますし、ドライバーたちが役割を果たす必要があります。これからのサーキットでは、我々の強みを発揮できるはずです。」
一方、元F1ドライバーのティモ・グロックはマクラーレン全体がプレッシャーを感じ始めていると警鐘を鳴らした。
「チーム全体が神経質になっています。今後のサーキットでは、メルセデスやフェラーリが突然ポイントを奪う可能性もあります。私に言わせれば、フェルスタッペンはあまりにも支配的で、誰も彼にプレッシャーをかけられないでしょう。」
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