・アントネッリはフェラーリが既にADUOにアクセスできていると誤解している可能性がある
・ADUOによるPUアップデートが可能になるのはモナコGP以降と見られている
・ハミルトンはフェラーリがPU性能でメルセデスに遅れていると認識している
メルセデスのキミ・アントネッリは、フェラーリがメルセデスとのエンジン性能差を縮めるためのゴーサインをすでに得ている可能性を示唆した。一方で、そうした措置はまだ認められていないとする報道も出ている。
4月の春休み期間中、イタリアの衛星有料テレビ『Sky Italia』のインタビューに応じたアントネッリは、早ければマイアミGPで大きな変化が起こる可能性があると語った。
「大きな変化があるのは分かっています。例えばフェラーリにはADUO(Additional Development and Upgrade Opportunities:追加開発・アップグレード機会)が与えられ、パワーユニット(PU)の開発が可能になるでしょう。彼らのマシンはすでに強力なので、PUも改良できれば、間違いなく差は縮まると思います。でも、あまり心配はしていません。コースに出たら、これまでのグランプリでやってきたことに集中します。できる限り速く走ること、自分自身に集中すること、そして毎週設定している目標に集中することです。そして、僕たちもかなり大がかりなアップデートを投入する予定です。マシンはすでに強力ですし、チームの雰囲気も良いので、あまり心配はしていませんが、他のチームが遅かれ早かれ追いついてくることは分かっています」
しかし、ヨーロッパのスポーツ専門チャンネル『Eurosport Italia』によると、アントネッリの見解は先走りだった可能性がある。
FIA(国際自動車連盟)はまだADUOシステムへのアクセスを許可しておらず、評価は5月3日のマイアミGP後に行われる予定だという。
PU関連のアップグレードはその後、おそらく6月初旬のモナコGPまで導入されないと見られている。
フェラーリのルイス・ハミルトンは、自分たちがどこで遅れているのかを明確に把握している。
「僕たちはメルセデスに大きく遅れをとっています。理由は分かりません。どうやって彼らがPUからあれほど多くのパワーを引き出しているのか理解できません。いずれ分かる日が来るかもしれません」とハミルトンは語った。
レッドブルも答えを模索しているが、状況はより複雑なようだ。
「車体側でかなり遅れをとっています。しかし、レッドブルにはこうした状況を覆してきた実績があります。ただ、レギュレーションが複雑すぎることと、ソフトウェアの影響が大きすぎるのです」と、レッドブルF1元アドバイザーのヘルムート・マルコ博士はオーストリア紙『Kleine Zeitung』に語った。
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