・現時点ではタイトル争いについてはラッセルのほうが有利とアントネッリは謙虚な姿勢を見せる
・ラッセルと比較して経験不足は否めないものの、チャンスが巡ってきたときにはものにしたいとアントネッリは語る
・4月のF1カレンダー空白期間中は、自身の課題であるスタートを改善するためにシミュレータ作業に取り組むアントネッリ
メルセデスのキミ・アントネッリは、自身が2026年チャンピオン争いに加われるだけの力を備えていると自信を見せる一方で、チームメイトのジョージ・ラッセルが依然として有利な状況にいることを認めた。
F1史上最年少のチャンピオンシップリーダーとなった19歳のアントネッリは、レースが開催されない4月の空白期間にドイツ紙『Bild』とイタリアの有料衛星テレビで『Sky Italia』のインタビューに応じ、慎重な姿勢を見せた。
Bild紙から自身の急激な躍進は「非現実的だと感じるか」と問われたアントネッリは「ええ、間違いなくそうですね」と答えた。
「これほどまでに注目を集めるとは思っていませんでした。翌日には新聞を買って読みましたし、記念に保管するつもりです。もちろん嬉しいし、いい気分ですが、同時に危険でもあります。周囲が自分を称賛すればするほど、集中力を失い、浮かれてしまうからです。それに、僕に対する期待が劇的に変わったことも実感しています。だからこそ、余計なプレッシャーを感じないように、レースがある週末はSNSを使わないようにしています。まだ今シーズン19レースも残っているのですから。1勝だけで満足することなく、もっと多くの勝利を収めたいと思っています。最終目標はシーズン終盤にタイトル争いに加わり、そしてそれを勝ち取ることです」
自信を見せる一方で、アントネッリは自身の最大の弱点も率直に認めた。
「ジョージのようなドライバーと比べると、経験不足が最大の弱点であることは間違いないですね。これはお金では買えないものです。それでも、チャンスが巡ってくれば、戦える自信はあります。長年F1でチャンピオンをとるために努力してきましたし、今回の勝利で自分が本来の力を発揮すれば誰にでも勝てると証明できました。そのためには、基本をしっかりこなしていく必要があります」
一方、『Sky Italia』に対しては、中東2戦の中止によって発生した休止期間が、フラストレーションの溜まるものであると話した。
「確かに、こんなに長いインターバルは残念です。ですが同時に、家でゆっくり過ごせる日が何日もあるので、それほど不満はありません。シーズン序盤はかなり激しい戦いが続いたので、リラックスする時間を持つことは大切なことです」
それでも、アントネッリはやはりレースに戻りたい気持ちの方が強いようだ。
「ええ、もうすでにサーキットが恋しいです。特に今のような重要な時期にレースができないのはなおさらです。良い流れでシーズンを始められているだけに…。マシンも絶好調です。この休止期間よって、ライバルたちに追いつくチャンスを与えてしまうことになります」
アントネッリは日本GPでの優勝後も、決して満足していなかったことを明かした。
「そうですね、日本GPの決勝については、スタートの出来に腹が立っていたので、思っていたほど勝利を楽しめませんでした。運が良かったのは間違いありませんが、それでもスタートには本当に怒りを感じていました。ショックで、髪をかきむしりたくなるほどでした。もうすでに対策に取り組んでいます。」
アントネッリはこのインターバル期間を活用し、改善を図るつもりだ。
「スタート改善のために間違いなくシミュレーターは使います。もうすぐ自分のセッティングを取り込んだステアリングも届きます。まあ、すでにスタートをどう改善するか考え始めてます。」
●F1日本GP首位陥落ラッセル不運を嘆く アントネッリ躍進でも、ウォルフ代表はスタート課題を指摘